一定の成果をあげても評価しない企業で、続けていく処世術

企業の技術・研究員を20年近くしています。

毎年4月中旬に昨年度(3月まで)の人事評価が本人に返されます。

 

もうブログに書くのも嫌で忘れるように努めていましたが・・

まぁ、要するに、

2023年度の評価はまた平凡でした

この1年、誰もが納得するような成果を出しました。

  • プロジェクトをいい感じへもっていく(とっても苦労した)
  • 主力研究員が1人退職したが、その分も全て請け負い結果を出す
  • 社内プログラミング講師を行い、20人近くを育成する

他にも、結構なボリュームの仕事をこなしました。

さすがに、直属の上司も、

「今年は頑張ってくれた。ぽにさんに僕なりの評価を与えたいから、良い評価で上申しようと思う。」

と言ってくれました。

 

私もほとほと『全く評価を与えない組織』にげんなりしていたので、

「無理しないでください。でも・・高評価を頂けますと嬉しいです。」

とお伝えしていました。

 

しかし、人事評価を決めた会議直後、

駆け足で私の所に来てくれました。

そして、一言。

「ぽにさん、ごめん。評価、平凡になってしまった」

うん。

なんでや。

 

もう、今回ばかりは声が出てしまいました。

おい。

待て。

おかしくないかい?

 

笑ってしまう。いや、笑ってはいけないんだけど、笑いたくもなる。

一定以上の成果を出してるぞ。

 

んで、よくよく聞いていると・・

「昇級試験で上がった次の年なので、ダメね」という理由だったようです。

 

いや、

謎ルール

ほんと、謎過ぎて、

訳が分からない。

 

昇級試験も受けた年に高得点と言われたのにあげてもらえず、

何でもない昨年、

「上がったからね~」と上席に言われたのです。

 

ザッジャパンな会社だなぁ~と思わずにはいられない。

要するに中堅にサラリーマンには、高評価をあげられない仕組にしている。

で、誰が評価対象になっているかと言いますと・・

若手です

若手に比較的高い評価をあげて、よしよし・・頑張っているね~

と甘い言葉をかける。

申し訳ないですが高い評価をあげたとて、予算もしれているのでしょう。日本企業はやっぱり年功序列なので。給与は『年齢』で決まります。

 

そしてその若手が5~10年に差し掛かるくらいで評価を渋りだし、

10年を超えたころから徐々に高評価フェードアウト。

このフェードアウト具合は部署が強いか弱いかなどにも関係してきますが、

15年を越えると とりあえず平凡な評価しか付けてもらえなくなる。

その辺りで管理職候補になれればまた気持ちは違うかもしれませんが、そこにも入れてもらえない人は「んんん?」となる。

はい。

私ね。

 

で、15年以上キャリアを積みだすと、プライベートではローンがあったり、子ども関係でお金が必要になる。

転職・・と思っても自分ひとりの都合で決められない。

子どもが小学校に入っていると学区問題も絡んできます。

やっぱり、えーい!転職!と踏み切るには勇気がいります。

 

家族にいろんなイベントが訪れるのもこの時期だったりする。

 

正直、

同じ会社にステイした方が、いろいろ犠牲が少ない

 

はい。当事者だからこそ言いたい。

我が家は2年前に夫が転職しました。

今もバタバタです。

一番お家にいて欲しい時に、ワンオペになっています。

ツライです。

私が転職・・と踏み切ってしまうとバランスは崩れてしまいます。

 

ということで、

ステイ!

なんですよね。結局。

でもでも、

工夫せねば精神が持たない。

 

私自身が会社に対し、変わることにしました。

前も伝えたかもしれませんが、

ズバリ、

所属企業をATMとしてみる

 

月に平日20日出勤すれば給与がもらえる。

もちろん、ちゃんと課題はこなしますし、周囲の方々と笑顔で接します。

時に文句も言いますが、極々親しい限られた人にしか漏らしません。

 

必要以上に期待せず、必要以上に受け入れない。

仕事も各種フォローも。

今までいっぱいしていたけど、他の人に譲ったり、投げたりして、

自分を守る。

 

とにかくあと数年。

夫が海外に赴任するまで(って辞令が出るか分かりませんが)。

 

評価してもらえない人間は、

評価してもらえないなりの精神の保ち方を自ら編み出すしかないのです。

 

しょんぼりする機会がますます増えるこの頃ですが、自分なりの所属企業との距離感を模索したいです。

 

そだね~!のポチで泣く。

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ABOUTこの記事をかいた人

10数年前の入社当時は、バリバリ系(自称)を目指してヒジ張って働いていました。 メディアに紹介され、優秀な女性として会社の重要ポストに・・と本気で考えていました。 現実は全く違い、自分の中で上々の結果だと思っても平凡な評価。現実と理想の違いに悶々とする日々。 結婚、自らの転勤、DINKSを経て、待望の子供を出産。 2回の育休を取得し、現在4歳、6歳の育児中。 もうすぐ3人目の出産を控える。 約50平米、賃貸マンションを何とか快適にと模索の日々。 夫婦共に技術系総合職、 お互いの実家は遠方(完全核家族)、 バタバタの育児、 主人は早朝(繁忙期は5時)に出社、 夫婦共に遠出の出張も・・ どこまでいけるか奮闘中の共働家、ともばたけ!