まさか、長い連載になってしまうとは・・
会社に私がブログを書いていることを知っている方が数人いまして、
「親子競技どうなりました?気になるんですけど~」と複数人から声をかけられました。
お待たせしてすみません。
■前回までのあらすじ■
12年通っている保育園最後の年の運動会。死闘と呼ばれる親子競技『ほいくえん版騎馬戦』に参加する私。
マツコ・デラックス似たお母さんと、どうにか一回戦を乗り切った。
審判の先生が残った騎馬の数を数えます。
勝敗が言い渡されましたが、
倒れ込んでいるマツコが数えられていない!
どうする?
「ただいまの勝負、
南、9。
北、8。
南チームの勝ち。」
待ってー
マツコが入っていない!
倒れ込んでいる彼女が、まさか生き残った騎馬だと思っていないのでしょう。でも、彼女の娘はタスキを腰に付けて立っています。確実に。
私はこの12年保育園にお世話になり続けていまして、
数々の国内外の出張、
今はないけど、昔はたまにあった土曜日の出社、
その他、この保育園がサポートをしてくれたからこそ、生活できました。
園には足を向けて眠れません。
先生方に『物言い』なんて、ちょっと、いやかなり抵抗があります。
たかが競技。
されど競技。
いいじゃないか。飲み込めば。
待てーー!そうじゃない。
参加したから分かる。
30秒は本当にキツイ。
マツコもかなりきつかったハズ。
気が付くと、
私は三男を背負いながら、
猛ダッシュで審判の先生の所に向かいました。
「先生!北チーム、1人数えられていません。ほら、あの方です。」
私はおんぶ中のため、倒れているマツコとその子供に身体を向けます。
マツコの子供の腰には、タスキが!
先生も、しまった!という顔。
すぐに訂正アナウンス。
「ただいまの勝負、
南、9。
北、9。
引き分けです。」
よっしゃーー!!
北の騎馬達が喜びます。
はぁはぁ。私もスコアが訂正されたことに安堵します。
んがしかし!
今の先生の所への『物言い』、結構走ったぞ。
何なら、競技中よりも猛烈なスピードでダッシュしてしまった。
しっ、
しんど~~~
わーー座り込みたい。
10月と言ってもまだまだ温かい。
汗が噴き出してきます。
「では、2回戦に突入します。
騎馬を作ってください。」
何気に、残った騎馬達はずっと立ちっぱなし。子供を背負いっぱなし。休めない。
問答無用に先生が続けます。
「スタート」
また、元気そうなお父さんがダッシュしています。
私は相変わらず体力を温存させるべく、自分のいる位置で気配を消しながらタスキが取られないようにクルクルと適宜、回転。
はぁはぁ。
それにしても、身体がもたつきそうで、
思いのほかもたつかない。
1か月、次男と体感トレーニングをしたかいがあった。
絶大な効果だわ
たかが1か月行っただけですが、
こんなに足腰が安定するなんて知りませんでした。
もちろん、心拍機能を訓練している訳ではないため、はぁはぁと息が上がりち。ちゃーんと酸素が足りない。
でも、全然いける。
周りから見れば、ただ『ヨタヨタ』しているように見えるかもしれませんが、自分の肌感覚としては、全然いける。思ったよりも踏ん張れそう。
とはいえ、30秒は長い。
スススー
後ろから、1回戦でも狙ってきた親子が登場。
私達親子は、ひらりと反転します。
この親子には気を付けないと。
反転したり、クルりと回った時が一番危ない。そこを狙っている人も中にはいる。
20秒くらいが経ったか?
みんなの動きがゆるやかになり、残った騎馬も少なくなりました。
私は元々目立たない外見を活かし、気配を消す。
目の前で背を向けているお父さんとその子供に近づきます。
この親子も今、クルっと回ったところ。
後ろに敵がいることに、気が付いていない。
よし!
数歩ダッシュで駆け寄る。
三男は両手を伸ばしている。
取るしかない。
つかめ!
掴んだ!!!
よし!取ったどーー!
よゐこの浜口並みに、心の中で『とったどーー!』と思ってしまう。
にしても、『とったどーー!』って何弁なんだろ。
そんなことを思いながら、逃げまわります。
ピピーー!!!
笛が鳴ります。
よし!残ったぞーー
マツコは生きているか?
あっ、いた!
座り込んでいるマツコ。あー生き残れなかったか。
にしても、
凄い汗!!
シャワーでも浴びてきた?
いや、私も人のこと言えません。汗がダラダラ流れます。
「ぽにさん、やったやん!タスキとってるやん!しかも連続で。」
どうやらマツコは2回戦は早々に取られたようです。
自分も疲れていても、相手を労うなんて、素敵すぎるやないか。
審判の先生が残った騎馬を数えます。
「ただいまの勝負、
南、7。
北、10。
北チームの勝ち。」
っしゃ!
我ら北チームが沸きます。
通常、2回戦で終了のこの競技。
終わろうとする親たち。
だって、限界だもん。
よく頑張ったーー
アナウンスが鳴り響きます。
「では、3回戦に突入します」
ええーーなんでーー?
そうか!私が物言いして引き分けになったんだ!
自分の発言が、ブーメランとして自分に襲い掛かります。
審判の先生は問答無用に言い渡します。
「スタート!」
ひぃーーー!!!
続きます!
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