サラリーマンの『プロ』と『素人』

復帰してもうすぐ3ヶ月が経ちます。

そろそろ、以前の仕事と同じような感じで働いていまして、リーダーをしていたプロジェクトにも混ざって動いています。

プロジェクトリーダーを辞めるお話

 

もちろん、サブリーダーでもなく、『ヒラ』として活動。

自分で言うのは何ですが、結構動き、貢献していると思います。

まぁ、今のところ。

 

で、ですね、何かするたびに、このプロジェクトの中で管理者的な人にネチネチ言われるんですよ。

「焦るな。突っ走り過ぎじゃないか。」

って。

この方、緒方さん(仮名)と申します。

 

リーダーをしていた時も、緒方さんの意見を伺いながら進んでいる所があり、スピード感に欠ける気がしていました。

 

その割に、ご自分の部署でプロジェクトを普及して下さい。

とお願いしても、「うちの部署にはフィットしないから」と汗をかこうとしない。

なんじゃこいつ

時より、呆れていました。

 

でも、違う考えの人がいることは財産かもしれない・・と考え、思うところは飲んできました。

 

リーダーを卒業し、プロジェクトを俯瞰的にみると、やっぱり緒方さんがメンバーを動きににくくしてる・・と感じることが多々あります。

 

そんなある日、プロジェクト内でアンケートを取ることになり、各部内で募って下さい言われました。

 

よしきた。

任せろ!

 

私の部で声をかけ、アンケートに協力してもらうことにしました。

嬉しいことに、同じ部の40人近い人が協力してくれることになり、

プロジェクトの社内ライングループみたいなツールに書き込みました。

 

約40人、参加してくれると

 

と。書き込んだ数分後・・

 

ルルルルル

企業

社内電話が鳴りました。

はいはい。ぽにですが。

 

「ぽにさんですか。僕、プロジェクトの裏方役の村木です。」

ほ~どうしました。村木君。

「ぽにさん、ちょっと今、あなたの席まで行っていいですか。」

いいよ。どうぞ。

 

なになに?

何か気に障ることしたかな?

村木君、すぐさまで登場。

 

「ぽにさん、ごめんなさい。僕ね、緒方さんから言われたんですが、アンケートは部課長から取ってもらってって。」

 

何で?

アンケートの内容は、明らかに現場に則したもので、ヒラ的な人達の悩みや改善を吸い取る内容になっています。

管理職だと、立場も感覚も違ってくる。

それに、プロジェクトでも、【現場の声を聞き取る】が目的としていなかった?

何でさ。どうしてさ。

詰め寄るオバサン。

 

「僕も、おかしいなとも思っています。管理職の方々の意見をアンケートして意味あるのかなって。でも、あの方が言うので仕方がないか・・と飲んでいます。」

 

またあいつか!

毎回、勢いや拡散を止めて。

何だよ。

一度止まってしまったり、ブームが去ると人を惹きつけるのに凄く苦労することぐらい、分かんないかな。

心の声が出てしまう。

 

「たいぶ、怒ってますね。」

 

そりゃそうだよ。村木君。

あなた、緒方さんと同じ部署だけど、ハラ立たないの?私、ぶっちゃけ、いつも勢いを止めにくるなぁって思ってるよ。

 

「ははは。そうですよね。でも、しょうがないですよ。」

 

何だか余裕の彼。

すごいな。

大人だね。

 

村木君は、30代半ばの男性社員。

前にちょっと話をした時、背伸びした分譲を買って、子供が小さくて、奥様は働く気はないようで、僕は働かなくちゃいけないんです。ハハハ。

って言っていってたっけ。

 

私のように、気に入らないことがあったら、

転職してやる!と言いつつも、

新卒から勤続15年以上になってしまった人間とは違い、

何とも、

何があってもこの会社から離れません

 

という信用というか、安定感がにじみ出ている。

昭和のサラリーマンに求められていた適性を持つ、ゆとり世代ではなかろうか。

 

どうして、そんなに落ち着いてるの?

彼に聞いてみました。

「ははは。僕は、ぽにさんみたいに真っ直ぐじゃないし、何事にも一歩引いているところがあるかもしれません。」

 

そうなんだ。

ゆとりじゃなくて、さとりか(←余計なお世話)。

 

じゃあ、緒方さんの言動もイラっとしないんだ。

 

「まあ、0ではないですよ。でもね、僕、思うんです。緒方さんって、プロのサラリーマンだって。」

どういうこと?

プロのサラリーマン?

 

「そう、あの方は、営業で海外に赴任したり、バックオフィス部署に異動したり、様々な上司の下でいろんな指示を仰いできたんですよ。なので、彼の中で、上層部がどういう対応だと喜んで、どのパターンだと嫌がるかが分かってるんです。」

ふ~~~ん。

「だから、今回も一見、皆で決めたこととは矛盾していますが、上層部からはウケが良い仕上がりになるんですよ。きっと。」

 

それって、何のため?

 

「プロジェクトのためと・・ご自身のため?」

 

うーーむ。

この出し方をすると上層部が嫌がるとかって、分からないでもない。

私だって、ザッジャパンの企業にいるからこそ、ちょっとは忖度してみたりするよ。

 

でもね、本質が見失われると言いますか、

仕事=上司の喜ぶようにする

って、サラリーマンとして間違っていないけど、

プロジェクトを遂行する時に求められているものではない。

 

現場の声をきくアンケートに、管理職だけ回答を求めてどうすんの。

 

やっぱり、引っかかります。

 

もういいだろ。

常に上の言葉だけを聞き取るの。

日本も右肩上がりの成長をしていた時期は終わり、今までのやり方を踏襲するのは厳しくなってきてるんじゃないの。

 

ただ、日本企業は緒方さんのような立ち居振る舞いをする方を非常に気に入るのも確か。

私のように中途半端にゴーイング・マイ・ウェイだと、ん?あの人ちょっと違うよねって干されかねない。

 

「プロのサラリーマンって、難しいですね。柳のように、のらりくらりと過ごしていきたいです。」

村木君、若いのに、達観しているわ。

 

うーむ。

思う所はたーくさんあるけど、

私も管理職のみへのアンケートに方向転換しました。

 

何かね、正解が正解ではなくて、

アレレ?が正解なこと、

結構ある。

そして、これが、ストレスにもなる。

 

素人丸出しの私は、

プロのサラリーマンにやられつつも、

村木君を見習ってのらりくらりも学びたいものです。

 

ポチを頂けますと、ブログ更新の大いなる励みにします。

にほんブログ村 子育てブログ ワーキングマザー育児へにほんブログ村 ライフスタイルブログ シンプルライフへ
◆妄想だらけのぽにの楽天ルーム ◆一切ためになることを発信しないぽにのTwitter

ABOUTこの記事をかいた人

10数年前の入社当時は、バリバリ系(自称)を目指してヒジ張って働いていました。 メディアに紹介され、優秀な女性として会社の重要ポストに・・と本気で考えていました。 現実は全く違い、自分の中で上々の結果だと思っても平凡な評価。現実と理想の違いに悶々とする日々。 結婚、自らの転勤、DINKSを経て、待望の子供を出産。 2回の育休を取得し、現在4歳、6歳の育児中。 もうすぐ3人目の出産を控える。 約50平米、賃貸マンションを何とか快適にと模索の日々。 夫婦共に技術系総合職、 お互いの実家は遠方(完全核家族)、 バタバタの育児、 主人は早朝(繁忙期は5時)に出社、 夫婦共に遠出の出張も・・ どこまでいけるか奮闘中の共働家、ともばたけ!