「ぽにさん、私みたいにこの技術のオンリーワンになったら、定年になっても再雇用してもらえるよ」
この4月に定年になり、再雇用されたオジサマに何度も言われている言葉。
はい。
希少価値の高い技術やスキルを持つことは非常に良いことです。
一方で、オジサマを否定する訳ではないですが、
組織に所属するのに『個人専売』な仕事を作ってしまうことは、撲滅させたいと思っています。
いやね、確かに『これ、あなただけしかできないよね』とか言われると気分は悪くない。
わっふぅ!!
って有頂天になるしもんね。
でも、ワーママはすでに、
自分だけにしか出来ない仕事を引き受けている
母親という、大切な任務を。
父親もそうよ!
母だけじゃない。オンリーワンの任務は。
さて。
仕事に関して、
子供を産んでからは極力、1人では請け負わないようにしています。
もちろん細かい担当はありますし、全てペア以上で業務をする訳にはいきませんが、『この日は絶対休めない!』・『私しか理解していない!』という仕事をなるべく作らないように努めていました。
そう、ました。過去形ね
近頃、出来てない時が多い。
この4月から所属も変わり、プロジェクトの数も増え、どうしても『私指名』で依頼がくる(ありがたいことではありますが)。
何とか共有したくても、研究職なので若干、隣の人と私の専門も異なります。
でね、まさかのタイミングでくるのが、
子供の発熱
コロナで世界中が神経質になっている昨今。
ちょっと発熱したら、医師の許可なしでは登園できなくなっています。
わが家は2020年に生まれた1歳の三男がいます。
可愛い盛りで、ワーワー泣いて、とっても手もかかりますが、お家のアイドルです。
一方で、
油断すると熱を出す。
信じられないかもしれませんが、復帰してから毎晩、以下行っています。
- 21時には寝かしつけ
- 夜中に1~2回は起き、水分補給
- 土日に無理をさせない
- あれ?おかしいな・・という日は20時までやっている病院へ
3人育てたからこそ、何となく、わが子達の熱を出すタイミングが分かってきました。
とはいえ、3人いるからこそもあり、
毎晩のケアは、
めっちゃしんどい
特に、夜中の水分補給は、私の身体も消耗します。
いくら21時に一緒に寝落ちしても、夜中に起きるのは苦行。
朦朧とする日や、逆に寝られなくなり、完全に睡眠不足に陥る時もあります。
そんな小さな努力をしていても、
やっぱり、熱を出す日がある。
一緒にいてあげたいけど、
私がホストになって社内と他社を繋ぐ会議や、
数か月前から仕込んでいた実験サンプル(数時間しか持たない)が到着し、その日に試験しなくてはならない場合は、どうしようとパニックになります。
本当に、泣きそうになります。いや、泣いています。
で、最近は、夫が少しペースを落としてくれ、何かあった時、駆け付けてくれるようになりました(やっと、やっとですよ!みなさん!)。
助かった・・とは思いますが、
今の仕事のペースが合っているのか。
このままで良いのか。
子供が体調悪い時に駆け付けられないって、どうなんだろ。
と、グルグル葛藤します。
しばらく、この状態は続きそうだな・・
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冒頭のオンリーワンを自慢するオジサマ。
オジサマ達の昭和~平成はそれで良かったかもしれません。
でも、今の時代はオンリーワンで技術を担当していると、その人の主観でしか情報や人脈を取ってこれなくなり、技術としての深みやスピード感がなくなります。
最近は技術が更新されるスピードが急激に速くなっており、すぐに『化石』になる。
さらに、彼はオンリーワンを自慢していますが、
徐々に風向きも変わってきまして、
「あの人、結局、教育や共有が出来ない人だもんね」
という、レッテルを貼られ始めました。
今や、
教育と共有は、
どの業界に勤める人でも必須のスキルです。
「自分の姿を見て、技術を盗め」なんて言ったり、
「オンリーワンだ!」と自慢しちゃったら、
恥をかくどころか、
教育をさぼっていたよん♪
もしくは、教育する能力がないよん♪
という負の証明になります。
とはいえ、私も前記した通り、図らずもオンリーワン状態になっている部分もある。
オジサンのこと言えない・・
プライベートでも仕事でも、
オンリーワン化を何とか避けなくてはならない・・
夫と共有、
同僚や後輩にも共有や教育・・と強く心に誓うこの頃です。
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