「次男はドリブルでよく取られることがあるから、個別指導してもらえるサッカースクールに行かせた方が良いと思う。」
先日、子供が寝静まった頃に、夫が神妙な顔つきで語りだしました。
おっ、おん。
個別指導って、中学受験か?
と、ほんと喉まで言葉が出かけましたよ。
あれほど中学受験には消極的な夫。
まさかまさかの次男のサッカークラブには熱の入れ方が違います。
いや待て。
前に長男の中学受験にて、国語が一向に伸びなくて親子ともども悩んでいた時、
個別指導とか・・って話をちょろっとしたら、
「塾で完結できないのであれば、それまでってことでしょ。
そこまで熱を入れなくても良いのでは?」
と言ってきたのはどこのどなたでしょうか。
でね、私はスポーツに対しては割と冷静と言いますか、
夫ほどアッチッチになっていないつもりです(違ったらすみません)。
それもそのはずで、育ってきた環境が、今考えれば特殊だったから。
私の実家は、
- 母:テニスのインターハイ、インカレ出て、オールジャパンにも出場
- 姉:とあるスポーツで活躍、高校時代、都道府県の最優秀選手に選ばれた
- 妹:とあるスポーツで活躍、インターハイ、インカレ・・
まぁ、とにかく、
今考えると、
スポーツにおいて『レベチ』な家族に囲まれていました
そうなってくると、
スポーツの裏も表も見えてしまうと言いますか。
自分の子供がクラブチームでちょっと活躍したとしても、
うん、飛び跳ねるくらい嬉しいけれども、
そこまで期待や謎の願望を背負わせてはいけないと言いますか・・
実は、私の妹は特待生としてスポーツの名門高校に進学しました。
その時に一緒にプレーしていた同級生たちは、
そのまま多くの人が、大学にはスポーツ推薦で進学しましたが、
卒業時には、
「二度とそのスポーツなんかするもんか!」
と言って、引退してしまいました。
結構な人数だったりします。
理由は様々ですが、
- 嫉妬や足の引っ張り合い等人間関係に疲れた
- 一生分のスポーツをしたと燃え尽き症候群になった
- そのスポーツしか知らない人生がつまらなく思えた
こんな感じでしょうか。
そのため、
極めることって、どうなんだろ・・
時として、
好きだったことを大嫌いにしてしまうのでは?
という恐ろしさも備えている気がするのです。
でね、
夫はこの現象、
中学受験を含めた勉強に関して抱いているみたいです。
そこまで小学生の時に根詰めて勉強せずとも、
大人になって必要な時に対峙できる人間になれたらいいじゃないか!
って。
それも分かる。
特に、夫は前職の20年近く続けた研究職で、
世界中の高学歴研究者と仕事をしてきました。
10代の頃に燃え尽きて、肝心な40~50代で力を出せないなんて・・とも思っているみたいです。
また、息が長い、生涯続けられる勉強とは異なり、
スポーツで身体を自由自在に動かしたり、
友人と切磋琢磨できるのは人生の中で意外と限られた時間だと思っているようです。
うん。
何が正しいか分かりません。
ただ、元に戻りますが、
『サッカーの個別指導に行かせたい』って、
夫が思っていた以上に力が入っていたことだけが分かりました。
近いうちに会社を早退して、スクールに連れて行くんですって。
ふーん。
てか、早退できたんやん!
ではまた!
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