前回の続きです。
忘れ物が多い小学生がやらかした!自分で解決する『リカバーする知恵』を養いたい。
いやもう、几帳面な人からすると信じられないことだと思います。
スイミングに行くのに、スイミングバック一式を忘れるなんて
なんてこったい!
マンガかっ!
でもそんな特性を持った人間が、世の中にはいるのです。
その昔、私も中学校に向かう道中、カバンを家に忘れたことに気が付いた(カァー)。
だから、息子の忘れ物に青ざめつつ、うん。想定範囲内だったりする(それもどうかと・・)。
忘れ物を極力減らすべく、思いつく努力はしているつもりです。
- 前日に準備する
- モノを少なくする
- モノに住所を付ける
- 元あった場所に戻す
- 時間に余裕を持つ
- 出発前に確認する
とはいえ小学生ですし、スコンと抜ける時はあります。
うん。
やっぱり、
忘れ物はある意味、想定内
そのため、一風変わったアドバイスをしています。
「いいかい。忘れ物をすることはある。
頻度は違えど誰にでもありうる。
その先。忘れ物をしてしまった時にどう行動すれば良いか自分で考えてね。」
母の私がいつも自分にも言い聞かせている言葉だったりします。
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駅にて。
スイミングバックを持ってきていない兄を見て、愕然とする小2次男。
青ざめる兄、
「やっちまった!スイミングに行くのに、スイミングの道具一式忘れちゃった!」
と焦る。
そして、兄弟でプランを練ったみたいです。
とにかく、安全な所に行こう。知っている人(子供・大人含む)が多い所へ行こう。
- 学童に行く
- 学校に行く
- スイミングに行く
で、彼らは『スイミングに行く』を選択しました。
電車で行くのに、お金はどうするか?
弟はスイミングバッグの中に、交通系ICカードを入れていますが、兄は無一文。
そうだそうだ!と思い出します。
スイミングバックの内側に何かあった時のために、500円玉を張り付けています。
兄弟はその500円玉で兄の分の切符を買い、いつもの電車に乗ってスイミングスクールへ向かいました。
電車で小学生2人は話し合います。
ゴーグル、キャップ、水着は全て借りてみよう。受付でコーチに事情を説明したら、借りれるだろう。
問題はバスタオル。
弟のクラスの方がいつも早めに終わるので、終わったら身体を拭いて、兄の荷物が置いてあるプールサイドに置いておく。
2人で作戦を決めたようです。
いざ、実践!
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同じころ。
帰宅した私は愕然とします。
おいおい。スイミングの用意が1人分、そのまんま置いてあるぞ。
待てよ。子ども達の行動を推測します。
マンションの前で私の帰りを待っている姿もなかった→近くにはいないだろう。
学童や学校、友人のお家にひょうんなことでお世話になっている→私のLINEに連絡が来るはず。
スイミングバックの中には500円玉が入っています。
「交通系ICカードの残高が少なくなっていたり、落としてしまった時は使って。2人ともバックに入れているから、どちらかのバックを無くした時にも補い合えるでしょ。」
と言ったことを思い出します。
きっとスイミングにいる!
夫にも電話をします。
「心配なので、スイミングに迎えに行って。」
私も三男のお迎えの帰りに、車でスイミングに向かうことに。
いるよね。
大丈夫だよね。
で、スイミングに行くと・・
ヘンテコな水着と変なキャップをかぶった、長男が泳いでいました
よっ、良かった~~
後から考えると、さっさとスイミングに電話をすりゃええやん!というところですが、私も焦っていたのです。
スイミングで落ち合った夫もほっとしていました。
長男は、私達夫婦をプールサイドから見つけ、ジェスチャーで「カバンを忘れてしまった!」と伝えていました。
コノヤロー
と起こりたいのはヤマヤマ。
でも、無事でいてくれたのでホッとしました。
忘れ物をしたけれど知恵を絞って何とかしたのね。変な水着だけど。
その後、家族で車に乗り、サイゼリアに外食に行きました。
食事中、カバンを忘れた時にどうすればよいのか、解決方法を探り、話し合います。
今回の方法も決して悪い選択ではなかったかも。
他にもどんな解決方があるかな?
「あっ、同級生のKちゃんに頼めばよかったかも!」
子ども達がスイミングに出発する時間は、上の階に住む同級生Kちゃんも帰宅している時間です。
マンションフロントのインターフォンで呼び出し、オートロックを外してもらう手もあったかもしれない。
カギはスイミングの時も持った方がよいのか、まだ子ども達に渡していないスマホはあった方が良いのかも話し合いました。
子ども達にいろいろお任せしているのは私達夫婦なので、叱ることはないけれども、『玄関に傘がぐちゃぐちゃに置いてあった』ことは気になります。
あと、リビングにはランドセルが散らばり、食べかけたお菓子や短時間でも遊ぼうとしたゲームやコロコロコミックが散乱していました。
この辺りを改善しないとダメだよね。
きちっと片付けができる生活ができるまで、3日間ゲームはなし。
ブーブー文句を言う子ども達。
うん。でも、一度自分の行動を見直そう。
さ、食べ終わったし、行こうか。
お会計を済ませ、お店を出た瞬間です。
「お客様~!!」
店員さんが走ってきました。
えっ?なに?
我が家のこと?
「スマホを忘れていますーー!」
あっ!
見覚えのあるスマホケースをかかげ、店員さんが走ってきます。
私、スマホを席に忘れていたみたい。
ジッと母を見つめる子ども達。
夫が言います。
「ゲーム禁止は、2日間でいいよ。」
親の威厳もクソもない、サイゼリアの帰りとなりました。
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