「会社、辞めてやる」と思い続けて5年。まだ辞めてない私は何をやっているのだ?!

数年前、

「会社、辞めてやる。」

と、毎日のように思っていました。

もうね、朝から晩まで頭の中で辞表がチラチラ。
一度「とーーっても嫌!」のスイッチが入ると、もはや何をしても「やっぱり嫌!」に変換されてしまうのが人間の悲しい性です。

でも、だからといって「よし、今日でサヨナラ!」と立ち上がれるほど、人生は甘くない。

当時の我が家の状況といえば、夫は転職ホヤホヤ。
三男はまだ乳飲み子。
子どもは3人。出費は多く、睡眠は少ない。

――転職なんてしている場合じゃない。
というより、「転職したい」と口に出したものの、

行動に移す余裕がない。時間もない。

一方でもう、本当に限界で。
心の声が「もう無理ーー!!!」と叫んでいました。

何がそんなに嫌だったのか?
理由はシンプル。

「仕事量と評価、全然つり合ってなくない?」

そう思ってしまった。

こう書くと「自己評価高くない?」と笑われそうですが、たぶん高かった。

でも、それ以上に当時の給与がびっくりするほど低かった。

管理職試験に高得点だったと言われたのにどうやら会社の都合?当時の上司たちに嫌われたのか?まぁ何だか分からない「君を上げることはできない」という説得をされて、とにかく管理職試験に落ちてしまったのです。

なのに仕事の難易度だけは高い。
研究テーマのハードルも高い。

「貴方ならできるよね?」という謎の圧。

こんなこと言うと性格に難あり・・と思われてしまうかもしれませんが、当時近くに座っていたおしゃべりばーっかりして簡単な課題しかしない先輩の方が給料が高い。

優秀な後輩は呆れて辞めていく。

 

後輩の仕事もなぜか私が引き継ぎ、余裕は、もっとなくなる。

本当に嫌でした。

 

しかも私の課題は、AIとか機械学習とか、評価が「よーわからん」系のテーマでして。

結果――

いまだに評価されていません。

嘘だろ!?
いや、ほんと。笑えない現実です。

成果を出しても評価されないってナンジャラホイ!

 

本当に辞めなかった自分の頭がおかしいのではないか。むしろ。と思ってしまうような状態でした。

それにしても、

ここ数年で職場の雰囲気も変わりました。

数年前までは「やる気のある人ほど先に辞めていく」時代でしたが、最近は違う。

特に若手の間では、
「低空飛行で、ギリギリ働く」
というスタイルが増えている気がします。

「やってもやらなくても、どうせ給料は同じでしょ?」
と静かに悟りを開いたタイプ。

辞めるでもなく、燃え上がるでもなく―

なんて言うんだろ。

「存在感を消して、最低限で働く」

社長賞や○○賞なんて全然興味なし。

目立つことが良し!出世しやすい!とされていた世の中でしたが、出世?タイミングが合えばやぶさかではないけど、ねぇ~。変に転勤とかしたくないし。

転勤もしたくない。

出張もつかれるから、内勤できる部署で・・

 

そんな人たちが、じわじわ増殖中。

でもね、彼らは決して常識外れでも新人類でもない。

むしろ超・常識人。

ただひとつ違うのは、
“頑張る”を封印している ということ。

頑張ったら転勤になる人を見ていますしね~。

 

そして、

もう一方の主役。
そう、管理職たち。

これがまた、10年前、20年前と比べると、びっくりするほどホワイト。
優しい。
柔らかい。
クリーン。

いや、どうしたの?
何があったの?というレベル。

もちろん、今でもクセ強めの上司はいますが、昔に比べればみんな穏やかになりました。

私が新入社員のころ、配属された中央研究所の署長なんて、もう完全に“元・反社の風格”でしたからね。マジで。

締め切りが近づけば上席の怒鳴り声が響き、気分で「承認」「未承認」をしてしまう。あ~もう20年も前なのに、まだまだ書けないことがいっぱいある。

正直、震えましたよ。当時は。

でも、不思議と“筋”は通ってたんです。
「一度“やってみろ”と言ったら、失敗しても部下は守る」みたいな。
コワモテだけど、仁義あり。

今思えば、ある意味分かりやすかったかもしれません。コンプラ的には完全アウトですが。

 

一方、現代の上級たち。

笑顔で話しやすく、優しそう。
よし、相談してみようかな!と意気込むと――

秒速で却下。

「うーん、そこまで頑張らなくてもいいんじゃない?」
「リスクは考えてる?」
「現状維持でも充分だよ」

はい、出ました。保守の嵐。

結局、どんな提案も“抑制”のフィルターを通される。
見た目は穏やか、中身はテコでも動かない。

時々思うんです。
もしかして、あのコワモテ上司たちの方が、よっぽど【情熱的で人間味】があったんじゃないかって。

今の上司たちは、ハラスメント撲滅・コンプラ遵守で完璧なんだけど―
人間らしい、泥くささが消えた気がします。

時代は変わっても、人の本質はそう簡単に変わらない。
結局、私たちは今も昔も、好き嫌いや気分で動く生き物。

 

では、私自身の【辞めたいブーム】はどこへ行ったのか?

それよ!

分からない。

燃えに燃えていた【辞める】という情熱が、

沈下して言った感じ。なんか疲れた。

それに比例?して、自分のテーマであるAIや機械学習やプログラミングの認知度が時代と共に上がり、評価はされないまでも(まだされんのかい!)悪くない立場にしてもらっています。

要するに私も結局、存在を消して最低限で働くという若い人達に、すり寄っている気がします。

これが良いのかどうか分かりませんが、

今のところは無理せず、

いや現状の課題やタスクにかなり無理はあるんだけど、

穏やかに進めていきたいな~と思うのです。

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ABOUTこの記事をかいた人

10数年前の入社当時は、バリバリ系(自称)を目指してヒジ張って働いていました。 メディアに紹介され、優秀な女性として会社の重要ポストに・・と本気で考えていました。 現実は全く違い、自分の中で上々の結果だと思っても平凡な評価。現実と理想の違いに悶々とする日々。 結婚、自らの転勤、DINKSを経て、待望の子供を出産。 2回の育休を取得し、現在4歳、6歳の育児中。 もうすぐ3人目の出産を控える。 約50平米、賃貸マンションを何とか快適にと模索の日々。 夫婦共に技術系総合職、 お互いの実家は遠方(完全核家族)、 バタバタの育児、 主人は早朝(繁忙期は5時)に出社、 夫婦共に遠出の出張も・・ どこまでいけるか奮闘中の共働家、ともばたけ!