先日、先輩の方と3人で出張に赴いた。
車で移動したこともあり、普段話せないような会話を沢山した。
Xさん、
Yさん、
私。
Xさんは私と同年代。
Yさんは他部署の5歳ほど上の先輩。
私以外の2人は、過去に同じ部署に所属したことがある。
ただ、期間は違い、1人が異動した後にもう1人が入ったよう。
先にXさん、続いてYさんの順番だった。
結論から申し上げる。
この2人の会話を聞いて、私は感動した。
先日、滋賀県に遊びに行った時、駐車場から見えた景色が非常に美しかった。
名もない沼地であったが、美しさに息を飲んだ。
Y「一緒に仕事したかったんだ。」
X「ありがとうございます。ご一緒できて嬉しいです。僕、入社した時は〇〇部署だったんですよ。」
Y「もちろん知ってるよ。だからこそ会いたかった。」
運転席と助手席で話す2人。
私は後部座席で黙って座っている。
X「えっと、それはどういうことですか?」
Y「うん。
僕ね、前の部署で君のエクセルの表を沢山みたんだ。」
Yさんは元々システム系が専門。
私もPC関連で彼には非常にお世話になっている。
Y「びっくりしたよ。
エクセルで使われている関数が凄いんだ。へーこの数式使ってるんだ。
賢いっ!
こんな思考回路をしている人は、素晴らしく優秀だと思ったよ。」
X「・・ありがとうございます。そんなこと言われると考えたこともなかったです。」
Xさんは、確かに鋭い上に、適確。
感情や人情を抜きに論理で仕事をするため、時より誤解は受けるかもしれないが、何を頼んでも一定以上のパフォーマンスをする。
社内でも目立つような存在ではない。
もっと地味な私が言及するのも失礼なのだが、与えらえた部門が『守り』の部分。
成功した時には当たり前だと思われ、失敗した時には『守り』だけに目に見える損失も大きく、会社的にも叩かれる。
結構しんどい立場であろう。
それでも、一つ一つやるしかない。
エクセルの表も誰が見ても分かりやすく、数式も単純に、かつ漏れや抜けがないように。
丁寧に、誠実に業務をこなしたら、『わだち』みたいな信頼ができる。
それに人や仕事が集まってくる。
現在、車内には照れの空気が流れている。
中学生が先輩に告白した後のように、ちょっと恥ずかしいけど微笑ましい雰囲気になっている。
私「決めました。」
XとY「えっ?何が?」
私「自分に部署異動の通達が出たら、エクセルでマクロを組みまくります。今の部署のフォルダーの端々にぶち込んでやりますよ。」
y「そりゃナイスアイデアだ。」
滋賀県で見た風景を思い出した。
名のない沼地にハッとなった。
淡々とでよい。
目立たなくても、知られなくてもよい。
私もじっくり『わだち』を作ろうと心に誓った。
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