社会人、「おかしい」と言い続けないと『うやむや』にされる話

「女性はルームシェアでも平気でしょ。男性だとダメだけど。」

 

20年近く前。

大学院を修了した私は、とある日本企業の研究所に配属されました。

当時、研究職の女性は少なく、寮は男性寮しかありませんでした。

 

研究所の上層部は仕方がなく、

「女性は社宅をあてがおう。社宅は2LDKだから広すぎる。1人で住むには不公平が生じるため、女性は2人で住んでもらおう。シェアで。

という発想になったようです。

道

しかも、前記したように、

「女性はルームシェアでも平気でしょ。男性だとダメだけど。」

という勝手なイメージだけでルームシェアになりました。

 

これが、大変な物議を生みました。

というのも、私が入社した当時、1人の先輩しか寮を利用していませんでした。

その先輩は結構『クセが強い方』で、

ルームシェアしている後輩である私の行動についてチクチク指摘する方でした。

 

うーーん・・と思っていましたが、

次の年には部屋をシャッフルすると聞いているので、1年の我慢。

入社してすぐですし、寮を出て行くお金もない。

出来る限り穏便にも過ごしたい。

踏ん張りました。

 

次の年に2人の新入社員(女性研究員)が入って来たため、私と先輩は別々に。

先輩に新人Aさん、私に新人Bさんが付き、

一緒に住むことになりました。

 

で、先輩と一緒に住んでいたAさんが、

先輩とルームシェア、しんど!無理過ぎる!

と訴えました。

 

先輩のクセ強さを1年体験していた私は、

まぁそうだろうな・・

と思いました。

 

一方、私とBさんの関係はというと・・私は先輩の過干渉に苦しんだことを考え、後輩には極力関わらないようしていました。

たまたまBさんがかなり出来た後輩だったので(今でも超仲良しです)、

文句を言われずに済みましたが、きっと私も言われていてもおかしくない状態でした。

 

この過干渉の先輩もルームシェアじゃなければ、

フツーの(ちょっと変わった人だな~くらいの先輩)だったと思います。

 

しかし、

女性はルームシェア平気でしょ!という思い込みが亀裂を生みました

 

その後、先輩が結婚を機に寮を出ることになったので、

当時寮に住んでいた全員で、

会社に直訴。

 

『シェア生活は嫌です。通常業務にも支障が出ます。』

と寮に住む全員でタレこみました。

 

すると、次の月から社宅の空室に、

私達女性社員が1人ずづ住むことになりました。

うん。てか、社宅空いていたんだ。

 

この経験から、

ちゃんと言わなきゃ分からないんだ

とよく分かりました。

 

日本企業に入って20年近くになりますが、

大なり小なり女性という性別だけで、

こんなことが繰り返されます。

 

自社だけでなく、他社の展示会に行っても、

女性というだけで二流三流扱い。

だーれにも担当してもらえず、ポツンとすることも。

 

でも、

前を向いて進むしかない。

「あっ、私も興味あります!パンフレット下さい!」

展示会ではオジサンに紛れて手をあげるしかない。

 

クッソーーって思うことも日常結構あります。

でも、

これから来るであろう女性達の道を作りたいと心から思うのです。

 

ポチに泣きそうになります。ありがとうございます。

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ABOUTこの記事をかいた人

10数年前の入社当時は、バリバリ系(自称)を目指してヒジ張って働いていました。 メディアに紹介され、優秀な女性として会社の重要ポストに・・と本気で考えていました。 現実は全く違い、自分の中で上々の結果だと思っても平凡な評価。現実と理想の違いに悶々とする日々。 結婚、自らの転勤、DINKSを経て、待望の子供を出産。 2回の育休を取得し、現在4歳、6歳の育児中。 もうすぐ3人目の出産を控える。 約50平米、賃貸マンションを何とか快適にと模索の日々。 夫婦共に技術系総合職、 お互いの実家は遠方(完全核家族)、 バタバタの育児、 主人は早朝(繁忙期は5時)に出社、 夫婦共に遠出の出張も・・ どこまでいけるか奮闘中の共働家、ともばたけ!