昇進試験に落ち、管理職になれなかった話の続き。
2021年度の評価は極めて凡庸なものになり、
謎のダメ出し会が開かれ、
もうメンタルずたずた
でも、これも『管理職』になるため。
ってか、私以上にお気楽な管理職、めっちゃおるけどな。
その人たちは手遅れと思われていて、私は見込みあるってこと?
いやいや、【言いやすいだけ】感が半端ない。
しんど!
と思っていた矢先、
それは突然やってきました。
金曜日の朝、
そう、金曜日っていうのがポイントなのよ!
「ぽにさん、カレンダー見たらめちゃめちゃ忙しそうだけど、今日9時半からちょっと話せる?」
部長が言ってきました。
はい。分かりました。
私は実験の予定を調整し、9時半に会議室に入りました。
中に入ると、部長だけでなく、
取締役がいました
なっ、なんで!?
目を疑う。
役員メンバーをよく知らない私でもこの方は知っています。
年齢的には一番上なんじゃないかな?
って、しゃべったこともない。
私が入社した時から部長クラスの第一線にいた、
要は、天井人。
なに?なに?なんで?
私のこと知ってるの?こんな人呼んで大丈夫?
時給、めっちゃ高いよね。
早く話を切り上げないと!
1人、慌てる私。
私の慌てぶりを察したのか、
「そんなに緊張しなくていいから、座って~」
とのんきな取締役と部長。
「さて。」
と3人が座り、気まずい。
とにかく気まずい。
「君の技術には助かっている。昨年度、数年前から仕込んでくれた、他社との共同特許も君の名で登録された。ありがたいと思っている。」
ええ。そういや2年前に申請した特許は無事通った。
あれ、めっちゃ大変やってん。
いやいや、法務部も頑張ってくれたんで・・
謙遜ではなく、特許なんて法務部とその顧問弁理士が一番汗をかく。
まぁ、それ相応のお金はもらっているハズだけど。ありがたい以外の言葉がない。
で、これまでの技術の羅列がされる。
「あれもぽにさん発案だったね。」
「この技術も君だよね。」
はぁ、まぁそうかもしれない。
って、こうやって天井人が私の技術を認識してくれているだけで、やってよかった。と本当に思う。
「取締役は博識だから・・」
と部長。
今日も部長は江口洋介に似て、スマイルがキラキラ。
そだね。
ルックスはとっても良いけど、あなた、もう少し技術に興味を持った方がよいよ。
えっ?部長クラスには技術の知識はいらんて?失礼しました。
脳内でもう1人の私が会議をしている。
なんか、めっちゃ褒められるやん。
どうしたん。
「後輩育成も積極的に行っていると至る所できくしね。」
うん。
それは、自分でも力をいれているんすよ。
結局、自分だけができても爆発的な技術にはならない。世界と戦うためには、個人戦ではなく『スケートのパシュートだ!』と自分は思っています。
と脳内で気持ちよさそうにもう一人の私が演説をしていた瞬間、
「いろいろ脱線したけど、呼び出したのは管理職の話。
君は、外部のテストも点数が高かった。申し分はない。」
取締役もうなずく。
そうなの?
そりゃ嬉しいわ。
「ごほん。で、ここからが本題。」
部長が口を開く。
「君を管理職にすることはできない」
ま、
まーじーで?
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