社長賞受賞のお話のつづき。
【今までのおはなし】
【ちょろっとあらすじ】
所属企業の社内報、社長賞の受賞者に私の名前が載っていました。
その特集をそっとカバンにしまいながら、
今までの【しんどかった経緯】を回想してみます。
社内横断型プロジェクトのリーダーになり、無我夢中で働き、
一定の結果がでて、
社長賞ものじゃない？なーんて周囲に言われ、
自分でも『今がサラリーマンの絶頂期』と自覚。
足元である技術現場では、周囲の人が次々に妊娠し、現場を仕切っていた先輩も妊婦に。
「現場のリーダーもして欲しい」
と上司だけでなく、いろんな人から懇願されます。
しかし、3人目の子供が欲しい。
迷っている最中に妊娠。
やったー！と思った矢先の初期流産。
嘘だ・・
失意の中、
もう、決めた。
決めた！決めた！
子供と家族が最優先！！
そう腹が決まったところで、
再び妊娠するのです。（←今ここ）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
妊娠した気がする
ふと、そう思いました。
なんでしょ。
流産してまだ2か月。
女の勘でしょうか。はたまは、ホルモンバランスに敏感になっていたのか。
その予想は的中。
検査薬を使用すると妊娠しているラインが、ピッと出ていました。
っしゃ！！！
ガッツポーズする私。
夫に連絡しました。
彼は、めちゃくちゃ喜んでいましたし、
「俺、育休取るよ」
とまで言い出しました。
夫の中でも何か、弾けたのでしょう。
私も、仕事がノッている時だけど、もうそんなことはどーでも良い。
子供達と、妊娠できる時期を最優先しようと思いました。
保育園児が2人いたので、妊娠初期から結構大変でしたが、思った以上に子供達が頑張ってくれました。
抱っこはなるべく辞めておく。
車で寝てしまっても、おなかに赤ちゃんがいるから起きて移動するなど。
小さなお兄ちゃんたちは本当に支えてくれました。
それからしばらくして、
安定期に入ったころ。
会社にて。
プロジェクトメンバーの1人を呼び出しました。
そう、そろそろプロジェクトのみんなにも、
この先リーダーが変わることを伝えなければならない。
新しいリーダーへの調整や引継ぎもしないと。
変わってもらう方は、このプロジェクトに大いに協力してくれている人で、
私もメンバーも、最も信頼している中堅社員。
決して目立つ方ではないですが、必ず約束を守ってくれる誠実なメンバー。
この人にリーダーをしてもらいたい
リーダーをかわって欲しい。
妊娠したので休まないといけない。
という旨を告げました。
「えっ。妊娠か！おめでとう。で、ぽにさん、どれくらい育休取るの？」
うーん。
夫が育休を変わってくれるので、早ければ3か月ですぐに戻ってくるつもりですが、
「じゃあ、戻ってくるまででいい？」
いや。
戻ってきてもお願いします
このプロジェクトのリーダーは、
私、もう辞めておきます。
というのも、プロジェクトが発足して2年が経とうとしていました。
ここいらで、リーダーを変えることは、よい新陳代謝にもなります。
それを伝えると快く変わってくれました。
私は次の会議でサクッと他のメンバーに妊娠と、リーダー交代の旨を伝えました。
後から、
「一番おいしい仕事を渡しちゃったんじゃないの？」
結構、いろんな人からそう言われました。
ええ。
もしかすると、そうかもしれません。
でも、
オイシイ仕事こそ譲りたい
なんだろ。
今まで、あ～こんなん回って来たわ・・おーまいごー。
という仕事ばかりが回ってきたので、周囲の人に渡すときには、
えっ！こんなのもらって良いの？
と思ってもらえるような案件を渡せたらな～
と考えていました。
なので、良かった。
さて、勘の良い人はお気づきでしょう。
それから約2年経った今。
社長賞の社内報にて。
そのリーダーが社長賞を受賞していました。
ニコニコと社長と一緒に撮影されて。
そう、
私はなかったことにされている
ははは～
続きます。
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