前回の続き。
次男最後の保育園の運動会でした。
さて、ちょっと話がそれますが、もはやお家芸としてお付き合い下さい。
もう30年以上前になってしまいます。
私の幼稚園時代。
それはそれはモテた男子がいました。
足が速く、サッカーも上手。
名前は山本君。
今でもフルネームで言えるくらい、別段、恋愛に興味がなかった私でも、他の女子がネタにあげるのでどうしても覚えてしまいました。
幼稚園は5クラスくらいあったと思いますが、他のクラスの女の子にもヒューヒュー言われる人気者。
私は彼と幼稚園の2学年から小学校の4年生までずっと同じクラスでした。
小学校でも、もう女子から
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とてつもない人気
この人は、芸能人になるのでは・・
と思ってしまうくらい、キャーキャー言われていました。
中学生になり、私同様、彼も地元の中学に進学しました。
もちろん、サッカー部に入り、
これまた人気になるのでは・・と思っていましたが、
別の男子の頭角や、先輩の人気もあり、
いつの間にか、
どこにいるか分からない生徒になっていました
あれだけ人気があった男の子だっただけに、
人気を肌で感じていた私は、愕然としました。
その時、知りました。
人の人気にはピークがあるらしい。
では、
時を戻して、
次男の徒競走
万年、2位もしくは3位止まりの次男。
今年こそ、2歳児からずーーっと1位の金持ちボーイを抜きたい。
カメラを構え、ゴクリとつばを飲みます。
よーい、ドン!!
5人の子供達が一斉に走り出しました。
おっ!
おっ!!
おおおっ!!!
1位に躍り出たのは、金持ちボーイの彼でもなく、
うちの次男でもなく、
カッコイイ女の子でもなく、
この4年間、
一度も1位に躍り出たことのない、
タケ君でした
タケ君は、0歳児から一緒のお友達。
身体が大きく、いつもうちの次男と一緒に、何かとみんなの土台をやっています。
年中・年長で組体操をしますが、どこでも土台です。
にこやかで、ノリの良い彼。きっと人気者に違いない。
タケ君は、身体2つ分くらい徒競走の集団から前に出ています。
凄い!
下克上だ!!
と思った瞬間、
ドッテーン!!!
タケ君は前につんのめって転んでしまいました。
彼をよけながら、金持ちボーイと次男、他の子供達が駆け抜けていきます。
結局、金持ちボーイが1位。
次男は2位。
・・タケ君は、目に涙を溜めながら、最後まで走り切っていました。
タケ君も、この勝負勝ちたかったんだろうな。
次男には、次男の物語があるように、タケ君には彼の物語がある。
うん。
あれよあれよと競技が進み、最後の競技です。
年長組のリレー
勢いやエネルギッシュな走りは、迫力満点!
もちろん、次男もリレーを楽しみにしていました。
というのも、
アンカー手前でバトンをもらい、
先生達がイイ感じで順番のバランスを組んでくれているおかげで、
どうやら練習の時は数人を抜いているらしい。
練習の様子をよく教えてくれるので、私もとても楽しみにしていました。
よーい、ドン!
第一走者が走ります。次男のチーム、2位で折り返して帰ってきました。
しかし、
第二走者の時点で早々にコケてしまい(まぁコケる子は沢山いるのですが)、
なぜかその子がレースで立ち止まり、べそをかき、
半周遅れ以上の大差がついてしまいました。
子供のレースなので、無理もないです。
次男にバトンが渡った時には、
もうずいぶん遅れてしまい、他のチームと全然違うレース展開になってしまいました。
それでも、前を向き、少しでも距離を詰めようと必死に走る次男。
狭い家の中で、どれだけ早く走れるか、年長組ながら筋トレやエクササイズをしていた次男。
肉を食べたら早くなるかな、魚の方が・・と食べ物にもこだわっていたのに。
せっかく来た出番の時には、もうだいぶ遅れてしまっていました。
でも、あなたの努力は知っているよ。
涙がにじんで、カメラ越しの次男がにじむ。
結局、最後のリレーでしたが、特に目立ったところもなく、何となく終わってしまいました。
うん!よく頑張った
成長が嬉しいよ。
さて。
例の金持ちボーイは、スポットライトを当たってるかのごとく、何だかこの日、輝いていました。
リレーはもちろん、アンカーです。
アンカーは他の走者と違い、1周半。
2位でバトンをもらった金持ちボーイは、1位の子にジワジワと迫り、その焦りのせいか1位の子がコケてしまい、1位に躍り出ました。
金持ちボーイチームは見事優勝!
喜ぶ金持ちチーム!
わぁ~~
あーー
勝ち組だわ
と思っていました。
大人の私は。
帰宅後、次男と運動会の話をしていて、「金持ちボーイ速かったよね~」と話していました。
次男は、
「うん。でも、タケ君はこけなかったら1位になってたと思う。」
とタケ君をねぎらっていました。
「あと、リレーも最後、コケてしまった2位チームは残念だった。いつも勝ってたんだけど、○○君。」
そうか・・2位のコケてしまった子は、次男のお気に入りの子だもんね。
でもさ、金持ちボーイ、あれだけ足が速かったら、女子からもモテるんじゃないの?
と聞いてみました。
「全然、モテへんで」
と次男。
えっ。そうなの?
なんで?
かわいい顔してる子じゃないの。
「いっつも、【やめて】って言っても面白がって続けるから、めっちゃ嫌われてる。」
そうなん?
「うん。シリツの小学校も、同じクラスに落ちた子がいるのに、ジマンして、みんなに嫌がられてた。」
マジか。
サイテーやん!
「そうやで。」
運動会での【下克上】は起きませんでしたが、
すでに子供達の関係の中では、
足が速いからと言って、人気者ではない
という法則が通っているらしいです。
えっ?
もう昭和ではないって?
そりゃ失礼しました。
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