ショートケーキの苺だけを食べてしまうような・・要領の良すぎる後輩

『要領の良さ』は重要な特性だと思いますし、ないよりもあった方が『生きやすい』と思います。

 

とかく、若い頃、

義務教育から高校卒業くらいまでは時間や締め切りが限られており、『デキ』や『成績』を評価されるこが多いです。

 

『要領の良さ』は、『成績上位』・『頭が良い』という位置にその人を押し上げる重要なツールになってきます。

 

ただ、それは、危ういものではないかとも思ったりするのです。

苺 ショート 手作り

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15:23  〇〇部署の谷崎様より

質問があるとのこと、また月曜日に電話されるようです。

 

会議から帰ってくると、メモが置いてありました。

へぇー谷崎さんか。

 

おそらく、私よりかなり年下の女性。

あんまり関わったことがないので、何とも言えないのですが、上手いこと光の当たる所にススーっと位置取りするように見える。気がする。

 

あっ、でも私、月曜出張だ。

慌てて彼女にメールを出します。

月曜出張なので、急ぎならばメール下さい。ごめんなさい。

 

すると、折り返しメールがあり、プロジェクトの件で質問があるため、火曜に電話をさせてもらいます。

との返事。

 

はいはーい。

 

 

いざ、火曜。あっと言う間に終業前。

そういや、電話、来てないねぇ。遅いねぇ。忙しいのかな。

 

彼女から連絡は次の日もその次の日も来ませんでした。

 

私は役職もなければ、部署も派手な所ではない。

後輩から見ても、『出世しそうな重要な先輩』ではないのでしょう。トホホ。

何だか、容量よく精査され、優先度を下げられているのが分かります。

 

 

数日後、こちらから別件で電話した際に、

「あぁ、すみません!忙しくて。電話、今、かけようと思っていたんです。時間がなくて。でも、例のプロジェクトの件、やらせてもらいたいんです。」

えっ、できんの?

忙しいんちゃうの?

彼女は簡潔に、自分にとっての重要性、そして見通しのようなものを述べました。語彙もちょっと強め・・

ええ。

分かりました。考えさせてもらうね。

 

プロジェクトでは今、社内モニターを20名ほど募っており、彼女はそれに手を挙げてくれたのです。

うーん。谷崎さん、ちょっと不安だな・・

他部署の信用している方に相談。

 

「あぁ、彼女ね。前も同じようなことあったよ。

少し目立つようなことがあると、はいはーい!と手を挙げるんだけど、そのままやれないの。

で、フェードアウト。」

あっ、やっぱり?

 

「スタートの時は、テンションも高めで、要領よくやりそうなアピールをしてくるんだけどね。」

なるほど。

「ショートケーキの苺だけ食べて、去っていくような印象かな。結局、何が得意な人なんだろうね。」

おぉ。

 

会社にはいろんな人がいます。

外す?

うーん。でも、

彼女が本当にやれるかどうか見てみたくもなりました。

さりげなく、20名のメンバーに入れておきました。上からで申し訳ないのですが、お手並み拝見でゴザイマス。

 

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彼女は、確か大学も有名どころを卒業しています。

要領を押さえて、グイグイ、時にチャッカリしてきたのでしょう。

 

浪人した、要領の良いと言えない私とは、全く違うタイプです。

若い頃ならその要領の良さを羨望の眼差しで見ていたと思います。

 

ただ、大人になれば、要領の良い人は、『誠実ではない』ような印象も見て取れます。

相手を値踏みし、動いていることもバレていたり。

いざと言う時に、その要領の良さが裏目にでるような・・

 

ショートケーキ。

一番目立っている苺よりも、スポンジがビックリするほど美味しいお店もあります。

挟まれたクリームがチョコだったり、違う発見にときめく時も。

 

『要領』も大切ですが、寄り道した時の新たな発見も悪くないんだけどな・・とぼんやり、

クリスマスが終わった朝に思うのです。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

10数年前の入社当時は、バリバリ系(自称)を目指してヒジ張って働いていました。 メディアに紹介され、優秀な女性として会社の重要ポストに・・と本気で考えていました。 現実は全く違い、自分の中で上々の結果だと思っても平凡な評価。現実と理想の違いに悶々とする日々。 結婚、自らの転勤、DINKSを経て、待望の子供を出産。 2回の育休を取得し、現在4歳、6歳の育児中。 もうすぐ3人目の出産を控える。 約50平米、賃貸マンションを何とか快適にと模索の日々。 夫婦共に技術系総合職、 お互いの実家は遠方(完全核家族)、 バタバタの育児、 主人は早朝(繁忙期は5時)に出社、 夫婦共に遠出の出張も・・ どこまでいけるか奮闘中の共働家、ともばたけ!