サラリーマンを続ける難易度

2年ほど前、同窓会に行った時のこと。

 

友人の1人が、

「うちの夫、仕事が大変過ぎて、病みそうやねん。」

と話してるではないですか。

 

ご主人は、誰もが知っているザっジャパンの世界的企業にお勤め。

えっ、何で?

背が高く、イケメン、学歴も高くいわゆる三高だったよね(古い?)。

リア充で、スポーツマン。さぞモテた人生だったでしょうよって彼よね?

 

人生何が起こるかわからんな・・

差しさわりない範囲でいいから、事情きかせてよ。

 

「いやさぁ、夫自身は頑張ってるし、これ以上ないくらい気も配っていると思う。もう文化?環境?が変わり始めてる感じで・・」

 

そこには、妙に納得する理由がありました。

植物

******

 

優秀な新人の佐々木くんと話していると、

「研究内容は好きだけど、会社という枠には収まらない」

という雰囲気がぷんぷんします。

佐々木君のお話はこちら→

 

もちろん、彼自身はそんな事を口にしませんし、紳士的に業務に取り組んでいます。

でも、15年以上前の新人とは、ぜーんぜん違う、いい感じに肩の力が抜けています。

終身雇用なんてさらさら考えていないんだろうな・・というのも分かります。

 

一方で、勤続35年以上、会社側から再雇用頼むよ~あなた以外、その技術が出来る人いないから~~

と言われて残っているベテラン社員もいます。

その方は得意げに言います。

「ぽにさん、専門性の幅を広げておくと、私みたいに60歳過ぎても会社から求められる人材になるよ~」

と。

 

で、私は新人とベテランのちょうど間。

 

花のアラフォー。

中堅社員です。

 

最近の感想。

 

引くほど、新人とベテランの文化が違う

 

これに尽きます。

ベテランが意気揚々と武勇伝を語っても、まぁ、伝わらない。

  • 若い頃は残業をしまくった
  • 社内の人脈は超大切
  • 結果より、報告する順番
  • 会社は長く所属(終身雇用)してナンボ

 

もうね、彼らの常識としていた働き方や、

良きとしていたことが、ことごとく最近の人達に通用しない。

 

で、さすがにベテラン達も新人の前では空気を読むので、そんな話はあんまりしない。

ただ、アラフォーくらいの社員がいると、君は僕らの文化、分かるよね?とばかりに自慢のマシンガンが始まります。

 

そうなってくると、最近思うのです。

30代半ばから上、40代半の世代って、結構損してない?

 

それよりも年が上だと『逃げ切り』世代。

下だと『新時代』世代。

もちろん個人的な解釈ですが、自分の所属する企業でもかーなーりそんな気がしてなりません。

 

この損する世代が引き受けなくてはいけないこと。

例えば、教育訓練にあたる『OJT』。

上からはまともな『OJT』は受けていない人も多いのではないでしょうか。

見よう見まねでやってみて~的な教育を受けている人が私の周りには少なからずいました。

 

なのに、下にはちゃんと『OJT』をしなくてはならない。

企業もここ10年くらいはマニュアル化だったり、教育の重要性に気が付き始めています。

しかーし、教えたとしても終身雇用文化がふわ~っと消えつつあるため、辞めるかもしれないよね?の不安もつきまとう。

 

後輩達に会社にいてもらえるように、魅力的な職場環境づくりにも勤しまなくてはいけない。

 

で、協力して欲しい上の世代は、魅力的な職場作りよりも、

自分が会社に残ることに必死になっている。

逃げ切りと、逃げ切る時間延長に作を練っている。

例えば、本当はもっと下の人達に技術を教えたり、次世代を作らなくてはいけないのに、そんなことをすると自分の存在が危うくなるためしない

で、質の悪いことに、それなりに発言権や経験があるため、上手に立ち回り、自分はこの分野ではベテランだと豪語する。

 

それに挟まれた我々アラフォー達は、

上のようにはなりたくないと下を教育し、

下は自由気ままなスタンスでいつ辞めるかは分からない・・・

 

********

冒頭の友人の夫も正にそんな感じ。

上下の世代の調整をして、右往左往していると。

 

もうさ、痛いほど分かるよ。

 

江戸時代とかだったら、祖父母世代、親世代、子世代で環境が変わらなかっただろうけど、今は、同じ国か!って突っ込むくらい違うもん。

 

では、

挟まれた中堅はどうしたら良いのか

 

1つの解決策としては、

下の世代とは、

会社の後輩としてでなく、

個人として付き合う。

 

が良いと思っています。

辞める前提。仕方なし!

彼ら彼女らが辞めた後も、一生の先輩として、情報を渡し合えたり、立場を超えた助け合いを考えるしかないかなぁと。

 

うん?上の世代への対処法ですか?

私の周りでは、高い頻度で『この人いてもいなくてもどっちでも』という人がいるので、こんな人でも雇える企業だと安堵を感じるか・・(それも腹立つな)

 

残念な上にならないために・・

ていうか、今のアラフォーが15年後こんな働きをしていたら、

即刻切られる世の中が来ると思うので、

反面教師として上の世代と全く違うことをする。

後輩に追いつかれないくらいスキルを磨く!

それは、専門だけでなく、コミュニケーション、教育方法、マネージメント・・

かな?

 

待て待て~~!!

逃げ切れず、辞めることも基本想定にない、

中堅が、

最もサラリーマンとして難易度が高くないですか?

 

そーーなんですよ。

 

ということで、むっちゃ難しくなっているサラリーマン。

そりゃ、病む人も出てくるよ。

 

貴方自身も、

どうかお体と精神にはご自愛くださいませ。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

10数年前の入社当時は、バリバリ系(自称)を目指してヒジ張って働いていました。 メディアに紹介され、優秀な女性として会社の重要ポストに・・と本気で考えていました。 現実は全く違い、自分の中で上々の結果だと思っても平凡な評価。現実と理想の違いに悶々とする日々。 結婚、自らの転勤、DINKSを経て、待望の子供を出産。 2回の育休を取得し、現在4歳、6歳の育児中。 もうすぐ3人目の出産を控える。 約50平米、賃貸マンションを何とか快適にと模索の日々。 夫婦共に技術系総合職、 お互いの実家は遠方(完全核家族)、 バタバタの育児、 主人は早朝(繁忙期は5時)に出社、 夫婦共に遠出の出張も・・ どこまでいけるか奮闘中の共働家、ともばたけ!