『名もなき家事』
共働きの家事分担で、夫婦でよく揉める分野ではないでしょうか。
洗濯、掃除、料理など名がある家事ではなく、
トイレットペーパーがなくなった時に補てんしたり、
郵便物を取りに行ったり、
回覧板を回す等・・
実は大切な家事なのに、名もない。
それをしないと、家庭生活が回らない・・こともある。
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本ブログにて何度もお伝えしておりますが、私は平社員です。
係長や主任などの役職すらございません。
入社した時は、研究所に研究職として入社しましたが、5年後転勤となり、現在の部署の技術職として働き8年目になろうとしています。
配属されてすぐ。
私の会社では総合職女子が少なくなかったこともあり、「メディアに紹介されたらどうしよ。」とか勝手な勘違いをしていました。
全くそんなことはなく、自分の中で上々だと思った結果は周囲からは「ふーん」くらいのもの。
仕事、花形の研究は一切なし。
3番煎じくらいの研究課題を黙々と取り組んでいました。
その中でも、おっ!いい結果じゃないか。
というデータを出せても、そもそも課題自体が注目度も貢献度も低い。
営業職に例えると、マーケットの大きいな米国や中国担当にはならず、すごーくマイナーな国を担当する感じ。
利益の『のりしろ』が低いところを改善しても、会社としての利幅は薄い。
ただ、そこしか担当していないので、頑張るしかない。
悶々とすることもありましたが、目の前の仕事に淡々と取り組んできました。
そうこうしていると、辞令が。
「研究所ではなく、他部署で頑張ってください。」
そうか・・
勤務地も変わり・・
現部署にきました。
新しい仕事はスポーツで言う、ディフェンスのような仕事。
とにかく、後ろにボールがいかないことに、部署のメンバーが必死になって止める。
止めて当たり前。
すり抜けたら社内外から猛攻撃。
地味な部門。
ファインプレーなストップをしても内輪ウケ。
会社的には気がつかない。
それでいて、『エース』はオフェンスに出払っていて、結構人がいない。
昔は『他の部署でちょっと使えなかった人が異動する場所』と見られていた時もある。
これはなかなか大変な部署だと痛感する。
部署にきて、数年。
これと言って、大きな仕事はしていないが、チームプレーのお陰で何回かピンチをしのいでいる。
涙したことも悔しい思いをしたことも沢山あるが、血となり肉となっている。
育休も2回取得。
相変わらず淡々と仕事をしている。
そんな私に突然、総務部から連絡が。
社内メールに驚愕の文字。
【会社の採用パンフレットに先輩社員として載ってくれませんか】
何をおっしゃるウサギさん。
人選、間違ってはいないか。
【新しいパンフレットメンバーはこの人】
社内でも注目度の高いキラキラした人達に紛れて、私の名前がある。
うっそん。
速攻、上司に確認。
上司「ぽにさんが技術系社員として選ばれたから、写真やインタビューなどよろしく。」
私「えっ。私でいいんでしょうか。もっと見栄えも良く、若い子がおススメですよ。」
上司「ははは。決まったんだから。まぁ頑張って。」
どうやら、私は自社のパンフレットに載るらしい。
マジか。
どうしょ。
美容院行かないと…
ちょっとだけ、
ちょっとだけ、
正直、嬉しい。
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ここ半年ほど、比較的『目立つ』結果が分かりやすい仕事を担当するようになった。
子供も2人いる。
そのフックが今回の人選にひっかかったのだろう。
一方で・・
現場で毎日、『名もなき家事』のような『名もなき仕事』を積極的に取り組んでくれている同僚達がいる。
そういや私、コピー機の用紙の補てん、最近していないな。
実験器具も、そっと片付けてもらったり、何かとフォローしてくれてる。
『名もなき仕事』が重なり続けて、組織として着実な道ができる。
本当に本当に、周りの人達のおかげた。
感謝の気持ちは忘れたくない。
「いつもありがとうね。」
同じフロアの同僚達1人1人にお礼を言いつつ、いそいそと美容院を予約する今日この頃です。
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