昇進試験に落ち、管理職になれなかった話の続き。
まずは、今年の評価についてのお話です。
前回書きましたように、客観的にみても問題のない技術を生み出したつもりです。
その傍ら、
後輩も数人育成しました。
これは、自分にも恩恵として返ってきましたが、頭の柔らかい若手や中堅にプログラミングを教えると、早い人では3か月、ゆっくりな人でも半年ぐらい経つとメキメキと成果や業務の効率化をしてくれます。
そうなると、
お互い書いたコードを渡しあい、
素晴らしく時短ができる
自分ひとりで書けるコードやアイデアなんてしれてますが、
みんなの力ってすごい!
教えたかいがあったよ~
待て待て~~何なら抜かれている~
凄いですね~
スペックの高い人って(遠い目)。
でね、今年の評価はどうなんだろ。
と思っていると・・
普通は課長からのフォローバックで終了のはずが、
わざわざ時間を設定され、部課長に呼ばれたんです。
嫌な雰囲気・・
この嫌な予感がまぁ、的中する。
さぁ、フォローバックの面談が始まりました。
「ぽにさんの今年度の活躍は、わが部署だけでなく、他部署からも評価を受けていて・・」
といろいろマニュアル通り褒めた後。
「でも、組織というのは・・」
うん。始まった。
ダメ出し。
どうやって切り込んでくるのでしょうか。
オジサン特融の回りくどい、かつコンプラに問題ない伝え方なので、
思い切って箇条書きで紹介します。
- 貢献した人に良い評価を与える訳にはいかない
- 貢献しなかった年も給与をもらってるんだから(我慢は必要)
- そもそも、転勤してすぐの人は評価できない
- 前任者の功績により、結果が出たのかもしれないから
- ぽにさんがいろいろ教育しているのも分かるが、想定範囲内
- よって、上層部からも賛否両論出たが、君に今年の高評価はあげられない
うん。
1と2についてはなんとなくわかる。サラリーマンだもの。
特に日本企業は、年功序列で、成果も順番待ち。
成果主義には程遠いことも知っています。
しかし、3、4については、
あれ~~?
『転勤したての人は評価できない』
って、どうゆうこと?
『前任者の功績により、結果が出たのかもしれないから』
って前任者がいる所では分かる。それはサラリーマンあるある。
でも、今回、私が異動して、この技術は初めて立ち上がったんだけどな。
私の仕事、今年度スタートのプロジェクトしかありません。
前任者もいませんよ。
そして、5について、もしやプログラミングって、教えれば誰でも出来るって思っている?
PCの新規購入・環境設定、社内で使えるように情報システム部門に働きかけたり・・
プログラム以外の部分でも、めっちゃ走ってまっせ。
そして、受講者に対して、手取り足取りやってまっせ。
あれ?
理解、してる?
いろいろ。
悪く言うつもりは一切ないのですが、この部長、営業畑出身です。
私が所属する部署はFラン。
数年前、初めて文系の方がトップに就きました。
文系トップが悪いなんて言いません。
視点が違って良い部分も沢山あります。
技術畑の方は、下の人に仕事を任すことができず、自分の理念ややり方を押し付ける時も多々あります。
それに、関係ないことを言いますが、
今までのトップの中でこの部長が、
1番イケメンです
ごめん。
理系オヤジ・男子諸君。
この文系部長、
江口洋介並みにスタイリッシュ部長なんです。
とはいえ、顔やスタイルの良さなんてどーでも良くて、
ちゃんと評価する人を評価するタイミングを間違えずにすべきじゃないかい?
てか、客観的に見て、
- 特許取得できる技術を作った
- プログラミングを何人にも教えた
- 他のプロジェクトも動かし成功に導いた
って、
かなり結果出してるよ
あれ?
何がダメだった?
って、江口洋介部長がなぜ高い評価を出せないのか理由を説明している時に、ボーっと考える私。
しかも、別にうちの会社、業績が悪くなっている訳ではない。
うん。
「言いたいことや聞きたいことは、ありますか?」
と聞かれたので、こう答えました。
会社や上司が決めたことなので致し方ないです。
私はテストも受けさせて頂き、今年、管理職になれたら・・とも思っています。
うちの会社は管理職やその予備軍を高評価で付けることはないときいています。
来年以降は高い評価が付くなんて、極めて稀だと思っています。
最後に付けばいいな~と思っていたので、
高評価にならなくてちょっと残念ですが、
まぁ、前を向きます。
って、答えて、その会は終了しました。
担当課長より、
「僕は今年、ぽにさんが管理職試験に受かると思っているし、来年以降はまぁ高い得点は付けにくくなるかもなぁと思ってはいるよ。でも、一定の成果が出たら、そりゃ、僕としては付けるから。」
という励ましの言葉を頂きました。
部長は終始、江口スマイルでにこやかでした。
そう、
私は自分が管理職試験に落ちるなんて、
思ってもいなかったのです。
この時も。
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