4月のある日。
そのメールは突然届きました。
ぽにさん、勘違いしないで下さい。
貴方は技術持っていないですよね。それが上の人に頼むメッセージでしょうか。
言語道断です。
先週、社内様々な部署で立ち上げている『LINE』のようなシステム(以下、公式LINEと名付けます)に、いきなり書き込まれたメッセージ。
Aランク部署のとある研究者からの伝言でした。
会社全体で同じような仕事をしている人は、社内『公式LINE』で情報を共有して下さいと大ボスから指令を受け、
関係部署とメンバーの厳選を行い、『グループ』を立ち上げた直後。
このメッセージが書かれました。
しかも、そのお相手は、
入社2年かそこらの研究員
実年齢だと一回り以上違うのではなかろうかという人。
最高学府かなんだか知らんが、優秀らしい。
笑うしかない。
私は、公式LINEで「情報共有しよう」と呼びかけただけ。誹謗中傷なんて一切していない。
おそらく、Cランク部署の私が技術系の『グループ』を立ち上げるなんて、生意気にもほどがあると思ったのでしょう。
知らんがな。
こっちも大ボスから業務として指示が出ただけですがな。
なんだか、最近こういうの多い。めちゃくちゃ多い。
現部署で、新しいことをしようとした時に、なぜか先陣を切ってくれと大ボスから頼まれます。
で、一緒にやりませんか?とか誘うと、出る杭は打たれる。
フルボッコで打たれまくる。
特に、Aランク部署は半端なく攻めてくる。何なら、そこの上層部から直接ガミガミ言われる。
「君のやり方はいかん。
そもそも、テーマは何だ。もっと精査しろ。
勉強不足なのに動くな。」
とかなんとか。
テーマ、5秒前まで説明していましたよ。
私の話、全く聞いていないですね。
私は役職もなく、ハイパー高学歴でもなく、武器は少ない。
いや、持っていない。
なんなら裸同然。
頭もどっちか言うと極めてアホ寄り。
そんな人が、最強レベルの強敵『クッパ』みたいな人に打ち勝つわけない。
『クッパ』は相手のことを考えずに、ガンガン言いたいことだけ言ってくる。
裸のままその攻撃を受ける。
楯もなく、かばう手は火傷し、立ってられない。
向こうはスッキリしてその場が治まるようだが、私は瀕死状態。
でも、気が付いていない。だって、滅多に会わない人ですもの。
相手の人となりなんて鑑みない。
攻撃された側は、フツーの人で、簡単に傷つき、落ち込み、しんどくなっていることなんて知らない。
で、丸裸のマリオは、そっと心に黒い膜が張る。
嫌だなぁ~あの部署に近づきたくないなぁ~っとなる。
*****************
「会社、辞めようと思う。」
【ともばたけ】【仕事】
「会社やめようと思う」
言ってから気が付いた。
そうか。
私、そうしたいんだ。
辞めたいんだ。
旦那は、「えっ?」と言い、半笑い。
おそらく、ビックリしたのでしょう。
サラリーウーマンで、働くことが当たり前になっている自分の配偶者が、まさか、このタイミングで辞めるとは。
しかも第一子出産とか、第二子妊娠とか、比較的分かりやすい『きっかけ』ではなく、4歳・2歳になって随分とラクになったなぁという時期に。
「辞めるの?なんで?」
半笑いが真顔になる。
「嫌なことあった?」
うん。全部。
「・・そうか」
旦那無言。
彼は、それから私の仕事のペースを落してみたらとか、出張少なくしたらとか、総合職から一般職に移ってみるとか思いつくことを提案していました。
でも、それは、
基本、俺はペースを変えないけど、あんただけ変えなよ。
という提案。
自分が時短で働くとか残業一切しないで寄り添うとか、そういう考えは毛頭もない。
悪気なく、ベースが亭主関白。
上記を伝えても、彼はピンときていない。
感覚のない人間に、どれだけ説明しても響かない。
そういえば、Aランク部署の関係者にも、書き込みがどれだけ人を傷つけているか、話してもピンときていなかった。
代わりに、
「そうは言っても、彼は優秀なんですよ。」
という言葉。
なんだそりゃ。
話にならん。
まだ旦那の方がマシか。
とか考えていると、旦那がボソボソと述べている。
彼が絞り出した提案。
「長男が1年生になるまで、今の会社で頑張ってみたら?あと2年だけ。やってみたら?」
うーん。
2年か・・
2020年か。
先輩の檄がよぎる。
「2020年には、この技術の研究者が足りなくなる。激戦となる・・」だったっけ。
2年後・・
おそらく私には何もない。主任にすらなっていない。
アイテムは0のまま。
でも、今からコツコツ技術という武器を身に着けておけば、2年後にそれが盾になり、剣となり、もしかすると『クッパ』なんてどうでもよく、『転職』という美味しいキノコを探し始めているかもしれない。
そのまま夫婦眠りにつき、次の朝、こう話しました。
2年、頑張ってみる。
旦那は、「うん。」とだけ言い、軽く頷いていました。
ただ、夕方になり、携帯を見ると、
『誕生会、少し参加してから家に帰るね。』
とのこと。
・・この人、分かってないな。
何だか、敵はクッパだけではなさそうか。
そういえば、マリオの生みの親、任天堂は2017年、1兆円を超える売り上げだったようです。
任天堂スイッチが大ヒットしたのだとか。
どん底の赤字が数年続き、それでも踏ん張り、知恵を絞った結果が『スイッチ』という人気商品の開発に結び付いたのでしょうか。
シガナイ会社員の私、クリアしなくてはいけない小さい試練が続きます。
しんどいな。
でも、
もう少し続けようか。
心をスイッチし、マリオのごとく小さなドラム缶からコツコツ得点を重ねていこうか。
【GAME OVER】もコンセントを引っこ抜いての強制終了もいつでもできる。
ゴールデンウィークの今、キノコでも食べて、英気を養おうと思う。
間違えて、『毒キノコ』を採らぬよう、気を付けたいものです。
もう少し、続けてみます。クリック、更新の励みにします。ありがとうございます。
【おすすめランキング】
シンプルライフ、素敵です
『シンプルライフ』人気ランキング
ワーママの知恵やヒントです
『ワーキングマザー育児』人気ランキング
このブログが1冊の本に(2018年3月発売)