社長賞受賞関係のお話。
【今までのおはなし】
社長賞の記事が社内報に掲載されてから、
社内のいろんな人からこう聞かれます。
「あれ?あのプロジェクトって、ぽにさんがリーダーじゃないの?」
どうなってるの?
最近、めちゃくちゃ聞かれます。
そう、社長賞を取ったプロジェクトは、
現在、私がリーダーではない
そのプロジェクトとはこちら。
なぜ、リーダーではないのか。
そのお話の前に、すこーし過去にあった出来事もふまえお伝えします。
私は、数年前にとあるプロジェクトのリーダーに抜擢されました。
会社全体が絡む案件でして、
3つのプロジェクトが同時にスタートされました。
係わる人数も、予算もかなりたっぷり取られる異例のプロジェクト。
この1つのリーダーが私でした。
厄介なことに、監査役に、
【将来会社の幹部になるだろうギラギラ系の人たち】
がついていました。
この方々が、本当に面倒で、
組織が上手くいったり、売り上げが上がることよりも、
自分個人の見られ方を最大限にならないか。
マイナス点にならないか。
を気にしている、
おやおやおや。
と思うような行動しか取らない人たちでした(もしかしたら違うかもしれませんが、私の目にはそう映りました)。
ある意味、
こういうスキルがないと、出世できないんだ・・
と学ぶ貴重な経験になりました。
さて、リーダーに選ばれた私は、それはもう、
頑張りました。
もちろん、当社比ですが。
西へ東への新幹線出張も週1のペースでしたし、
もう、どうやって家庭を回していたのかも思い出せません。
とにかく、毎日すごく働いていました。
初めてのリーダーに意気込んでいた部分もあります。
ある日。
とあるシステムを入れた方が、プロジェクトが上手くいくというプレゼンを幹部+時期幹部になるだろう方々にしました。
ええ。
猛反対の嵐
ツラ・・
鼻で笑われました。
私が持ってきた例となるデータが、
自部署のデータしかなかったのが原因でした。
「君は、会社全体を分かっていない」
「生意気だ」
「組織についても分かっていない」
当たり前やろ。
私は、当時、簡単に言うと、
工場のような技術部門に勤める、いち技術系社員。
ホワイトカラーの人達が持っている情報を知るわけがない。
その権限すらない。
自分の身の周りの出来事(工場部門のアレコレ)も、
このシステムを使うと業務改善が見込めるというシナリオでしたが、
全然受け入れられませんでした。
そもそも、ホワイトカラー色が強いプロジェクトに対し、
技術現場の人間がリーダーをしろという方がおかしい。
私は、20人くらいの人がいる会議室で、
恥ずかしさで震えました。
それでも、何とか声を振り絞り、
「失礼しました。
データが至らなくて申し訳ございません。
ただ、私は研究所と工場現場でしか働いたこともなく、
皆さまのように組織の流れが分かる立場におりません。
以後、どうにか共通で使ってもらえるようなデモデータに仕立てます。
どうかお手伝い頂けますと幸いです。」
くやしくて、会議中に目を真っ赤にしてしまいました。
涙をこらえると、時に、
滝のような鼻水が流れることをこの時知りました。
しかし、チャンスとは分からないもので、
この私を見ていた常務が、
「あいつの根性、見上げたものだ。」
と思ったらしく、
その2か月後、
システムが導入されました
信じられないことですが、
ある日突然、情報系部門の部長に呼び出され、
「例のシステム入れることにした」
と突然言われたのです。
それを機に、このプロジェクトは猛烈なスピードで進むことになりました。
3つのプロジェクトが動いている中、
中間報告でも、期末報告でも、
私たちのそれが最も先に進んでいましたし、
メンバーも本当に頑張ってくれました。
うるさい監査役達もうなるほどでした。
誰がどう見ても順調な中、
リーダーとして走る私は、
ある葛藤の渦に巻き込まれるのです。
続きます。
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