社長賞受賞のお話のつづき。
【今までのおはなし】
細かいあらすじは割愛させて下さい(いつもあらすじが長くなってすみません。気になる方は2つ前のブログをご覧下さい⑧)
ちょっとだけ今までの経緯を説明すると・・
昨年の評価も平凡で、
管理職試験にも落ち、
モチベーションぐらぐら初夏。
たぶん、顔にも『明日にでも会社辞めたいです』って書いてあったと思います。
マスク文化じゃなかったらバレてたわ。
そんな中、上席に呼び出されます。
なんですと?
役員発表ですと?
以前、すったもんだがあってノミネートさせて下さい!と申し込んだ社長賞。
発表会に呼ばれたらしい。
突然のお誘い。
発表までには1週間を切っています。
うん。
やるか
ということで、発表準備。
今回の発表会は、1か月以上前から決まっていたようです。
そりゃそうだ。
出席メンバーを見たら卒倒しそうなトップ軍団。
早めに予約をしないといけない。
上層部に発表する時は、私のような下っ端ではなく、課長以上の役職持ちが壇上にあがります。
部長の気まぐれか?
まぁ、ヒラの発表の方がインパクトは確かにある。
直ぐに資料を作り、部課長に送ります。
突っ込みが入ると思うので、60%くらいの完成度で送りました。
社内チャットシステムで送信・・
うん!これでいこう
あっ、はい。
案外あっさり決まりました。
そんなこんなで当日。
私は、
緊張していました
そりゃそうだ。
勤続20年近くになると、最上層部の誰が偉くて、誰がキツイ事を言うとか分かっています。
自分が入社した当時からブイブイ言わせている人達。
順当に出世して、みんなちゃんと老け、貫禄がついている。
私のことなんて知らんと思うけど、こちら側は、興味がなくても社内政治って耳には入ります。
やれ、○○さんは△△役員に嫌われているので、あそこの部署に行かされた。
□□さんは、××役員に気に入られているのであの位置にいる。
○○プロジェクトは○○役員の肝いり・・
うん。
技術系部門って、役員の人達に知られる機会は少ない。
今回のことがプラスに進んだらよいが、
マイナスだと挽回する機会が極少ない
人間ってやっぱり面白いもので、
『何度も見る人』に親近感を感じます。
芸能人だってそうです。
CMで何度もみたり、テレビの露出が高いと、
何となく、人となりも知っている気分になったりします。
露出と知名度には相関がある。
だから、役員の席の近くに座っている人は、働いているだけで、
「あいつ、仕事しているな」
って思ってもらいやすい。
このカラクリ、
大人になってしばらく働いてから気が付きました。
そうなってくると、理系の技術職って、
役員や決定権のある人に見てもらえる機会が、
ことごとく低い
そうじゃない職場もあるかもしれませんが、
組織がそれなりに大きいとお互い『いない存在』となる。
こちらからすると、役員はいない人。
そういや、研究所時代は、役員と話すことなんて1~2年に1回あったかなかったか・・
まだ下っ端の下っ端だったからかもしれませんが。
で、何が言いたいかと言うと、
発表で『イタイこと』をすると、その印象を払拭する機会ってない
自分と役員の距離感を考えると。
私自信の印象にも色が付きますし、
このプロジェクトの予算やメンバー編成、その他モロモロの進捗に影響が出ます。
『予算』や『社内でのやりやすさ』って、めっちゃ大事。
参加してくれているメンバーが、直の上司より、「あのプロジェクトに時間を割くのは辞めて」と言われる可能性もある。
この発表会は、
失敗できない
控室でビビる私。
その横で、3年目社員の佐々木君。
超、ヒョウヒョウとしています。
「僕は、技術の説明をするだけで良いですよね?」
うん。
- スケジュール
- メンバー
- 予算
- この技術が成功した場合の経済効果
は私がします。
トントン
控室がノックされました。
いくか!
2人、顔を見合わせてうなずきます。
いざ!出陣!
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