大変お待たせしました。
社長賞受賞のお話のつづき。
【今までのおはなし】
- ①【社長賞 受賞?】憧れと現実のはざま
- ②【社長賞 受賞?】取ったら幸せなのか?今まで、いばらの道しかなかったんだけど・・
- ③【社長賞 受賞?】物議をかもした1つ目の『幻の社長賞』について
- ④【社長賞 受賞?】やっと回ってきた社長賞級案件と妊娠するなら今!という狭間
- ⑤子供と仕事、どっちを取るの?【社長賞 受賞?】
- ⑥栄光とチャンスは2度と来ないかもしれない。けど、それでいい!【つづきもの:社長賞受賞?】
- ⑦幻の社長賞。功労者は、なかったことにされた・・
- ⑧もうひとつの社長賞*会社に見切りをつけたいが辞められない・・と思った矢先のお誘い
- ⑨突然の発表会、モチベーションは落ちていても、ビジネスはすすみます
- ⑩役員発表。緊張と期待のはざま
細かいあらすじは割愛させて下さい(いつもあらすじが長くなってすみません。気になる方は3つ前のブログをご覧下さい⑧)
【ザックリあらすじ】
昨年の評価も平凡で、
管理職試験にも落ち、
モチベーションぐらぐら初夏。
たぶん、顔にも『明日にでも会社辞めたいです』って書いてあったと思います。
マスク文化じゃなかったらバレてたわ。
そんな中、上席に呼び出されます。
うん。
なんですと?
役員発表ですと?
私がリーダーを務めるプロジェクト。
昨年予想していたよりも成果があったため、少し注目を集めています。
すったもんだがあってノミネートさせて下さい!と申し込んだ社長賞。
選考会となる役員発表会に呼ばれたらしい。
突然のお誘い。
発表までには1週間を切っているため急いで準備します。
・・当日。
控室でドキドキ緊張している私。
その隣で、3年目の優秀な後輩、佐々木君はヒョウヒョウとしています。
入社20年近くになるオバちゃんは、
役員発表の大きさと、役員とは滅多に会えないからこそ変なイメージが付くと困ることをよく知っています。
そんなことはどこ吹く風。やっぱり若い子は凄いぜ!
トントン
控室がノックされました。
いざ、出陣!(←いまここ)
広い会場は真っ暗でした。
どんな会場かと言うと、半沢直樹でカマキリ先生が土下座したホールを思い出して欲しい・・
昭和を生き抜いてきた日本企業には、
時に『この人数でこの会場を使うか?』
という贅沢な空間があります。
ペーペーサラリーマンは滅多に見ない景色。
うん。
暗っ!
プロジェクターをつけているので、会場は暗い。
明るい所から来た我々は、目が慣れていないためか凄く暗く感じます。
今回の発表会、さっき教えてもらったのですが、ノミネートをしているのは、
私たちのプロジェクトだけらしい
マジか!
そのために、10人ほどの役員が集まっています。
いや、厳密に言うと、この会の前に大事な役員会があったらしい。そりゃそうだ。役員さんは忙しい。このため『だけ』に集まるハズはない。
お昼ご飯を挟んで、社長賞を選抜するメンバーだけがこの会場に集まりました。
ちなみに、うちの部長はいません。
完全に役員のみ。
孤立無援!孤軍奮闘!四面楚歌!僑軍孤進!
こんな時に限って、いっぱい四文字熟語が浮かびます。
高3の時にいっぱい浮かんでいたら、浪人しなかったのに!
どうでもいい会話をもう一人の私が必死にしています。
スクリーンには、用意していたスライドが待っていました。
軽く、司会者の方に紹介されます。
うん。
なんて答えたか覚えてはいません。
とにかく、スライドを始めました。
私たちの発表は、今まで私が駆けずり回って何とか技術を確立した集大成でした。
時を巡れば10年前。
小学生に紛れて数学検定を受けに行ったのが始まりでした。
私の所属している企業は、数学や統計が得意な人はいませんでした。
いや、いたかもしれませんが、
その分野でビジネスを展開しようとする人はいませんでした。
自分の基礎を固めつつ、
関係のある学会や他業種とコラボし、
小さなプロジェクトから1つずつ積み上げてきました。
1年半前。
誰もが出来るわけないと思っていた案件が私の所に舞い降りてきました。
たぶん『潰し案件』だったと思います。
そこに、運よく優秀な若手である佐々木君が現れ、
彼に今までの数学やプログラミングを叩き込むことで、
エッジの効いた結果が引き出せるようになっていました。
私はなるべく、彼を立てるように取り組んできました。
今回の発表も立てまくりました。
ほれ!
優秀な人材を採用すると、こんな未来が待っているぜ!
と。
チャンスを若手に与えてくれよ!
とばかりに構成したつもりです。
そして誰にも失礼にならぬように気をつけました。
役員の方々の中には、プライドが高い方もたくさんおられるはずです(知らんけど)。
言葉尻を捕らえられたり、誤解が生まれてはいけません。
マウントなんてもってのほか。
あくまで、下手。
ズブズブ潜ります・・
発表が終わりました。
司会者が言います。
「質問はありませんか?」
そこで、いくつか質問を頂きました。
いや、ビックリする程、
食いついてきた
予想外に。
営業のトップから、バックオフィスのドンまで、
いろんな人から質問を頂きました。
もちろんですが、役員の中には序列があるようで、
最後の総括みたいな時には、
司会者が、
「では、○○常務からお言葉を」
と一番偉い人から順番に聞いていました。
掴みはオッケーか。
分からないけど。
さぁ、本プロジェクトは社長賞案件としてノミネートされるのか?
続きます!
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