⑩昇進試験に落ち、管理職になれなかった話

この連載、長いね~

でも、なぜか人気だけはあるのですよ。もう10回目(汗)

みなさん、お待たせ~~

  1. ①昇進試験に落ち、管理職になれなかった話
  2. ②昇進試験に落ち、管理職になれなかった話
  3. ③昇進試験に落ち、管理職になれなかった話
  4. ④昇進試験に落ち、管理職になれなかった話
  5. ⑤昇進試験に落ち、管理職になれなかった話
  6. ⑥昇進試験に落ち、管理職になれなかった話
  7. ⑦昇進試験に落ち、管理職になれなかった話
  8. ⑧昇進試験に落ち、管理職になれなかった話
  9. ⑨昇進試験に落ち、管理職になれなかった話

*今までの簡単なおさらい*

外部の試験結果も良好、課題や技術も申し分なしとのことだったのに・・管理職にできないですと。

部長は、私への負のイメージもあるよう。こりゃ、あかんわ。

「転職します」と宣言すると、取締役より、「辞めないで」とのこと。

一方、研究者の端くれとして、昨年度結果も出ており、今年もまぁ結果が出る予想。

うーん・・と思っている所で、部長が一旦会議室から出ていき、取締役と二人っきりになるのです。

********************

取締役と2人。

会議室の向こうで、部長が電話に出ている声が聞こえます。

 

「ぽにさんとちゃんと話したことなかったよね。」

はい。

そうですね。

この取締役は、技術畑出身ではなく営業、特に海外に特化した役割を果たしていた・・ハズ。知らんけど。

10年前に中央研究所に私が配属されていた時には、雲の上の存在だった。

また聞きだけど、バリバリだったとか。

その割に、温厚だわ~~

 

「彼ね、あっ部長ね、哲学書を読むんだって。」

へ~~。そうなんですか。

うん。それしか言えない。

「僕も哲学は嫌いではなくて、いろいろ読んできて、話が合うんだよ。」

私は全然読んだことないですが、高校の時の倫理の授業が好きだったので、教養程度には覚えています。

 

その時の先生が、人間が経験するであろう全ての感情や物事は、

古代ギリシャ人がほぼ経験済み

って言っていたのが印象的でした。

きっと私みたいな理不尽な状況も彼らは経験済みなんでしょう。

 

哲学書、手を出したいな~と思っているのですが、全然手をさせていなくて。

 

恥ずかしながら、私は実用書や自己啓発本を読み漁っています。

そう、管理職の準備のために・・

まぁなれないんだけど。

 

「ぽにさん、僕は口下手でね。飲みの席ならちゃんと喋れるんだけど、もう、あまり上手じゃないんだよ。」

へーそうなんですか。

まぁ、この人70近いから、飲み会ガンガンあった時代の猛者だもんな。

にしても、キャラが温厚過ぎる。

 

うん。

こんな穏やかな人が、よくこの会社の海外部門を牽引してきたな!

すごいな!

ちょっと感心する・・

 

で、二人で仕事のこととは全然違うことに花を咲かせました。

「哲学はね~~」

和気あいあい。

 

ほんで、こともあろうが、

今度、飲みに行くことになりました

もちろん、二人ではなく、

部長も誘って。

 

私と取締役が楽しそうに話している時に、部長が、

「なに?なに?どうしたんですか?」

と入ってきました。

 

「いや、ぽにさんと飲みに行こうかと話になって。今日じゃなくて日を改めてね。お子さんのこともあるだろうし。○○部長、君もついてきなさい。」

「あっ、はい。お供します。」

と部長。

 

はい。

飲みに行くことになりました。

何してんだか。

 

でもね、今回の一連の出来事で、

本当に学び、自分の労働人生について真剣に考え始めました。

特に、会議室を出る前に部長に質問されたことが、

今後の自分を左右することになるのです・・

 

続きます

 

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ABOUTこの記事をかいた人

10数年前の入社当時は、バリバリ系(自称)を目指してヒジ張って働いていました。 メディアに紹介され、優秀な女性として会社の重要ポストに・・と本気で考えていました。 現実は全く違い、自分の中で上々の結果だと思っても平凡な評価。現実と理想の違いに悶々とする日々。 結婚、自らの転勤、DINKSを経て、待望の子供を出産。 2回の育休を取得し、現在4歳、6歳の育児中。 もうすぐ3人目の出産を控える。 約50平米、賃貸マンションを何とか快適にと模索の日々。 夫婦共に技術系総合職、 お互いの実家は遠方(完全核家族)、 バタバタの育児、 主人は早朝(繁忙期は5時)に出社、 夫婦共に遠出の出張も・・ どこまでいけるか奮闘中の共働家、ともばたけ!