この連載、長いね~
でも、なぜか人気だけはあるのですよ。もう10回目(汗)
みなさん、お待たせ~~
*今までの簡単なおさらい*
外部の試験結果も良好、課題や技術も申し分なしとのことだったのに・・管理職にできないですと。
部長は、私への負のイメージもあるよう。こりゃ、あかんわ。
「転職します」と宣言すると、取締役より、「辞めないで」とのこと。
一方、研究者の端くれとして、昨年度結果も出ており、今年もまぁ結果が出る予想。
うーん・・と思っている所で、部長が一旦会議室から出ていき、取締役と二人っきりになるのです。
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取締役と2人。
会議室の向こうで、部長が電話に出ている声が聞こえます。
「ぽにさんとちゃんと話したことなかったよね。」
はい。
そうですね。
この取締役は、技術畑出身ではなく営業、特に海外に特化した役割を果たしていた・・ハズ。知らんけど。
10年前に中央研究所に私が配属されていた時には、雲の上の存在だった。
また聞きだけど、バリバリだったとか。
その割に、温厚だわ~~
「彼ね、あっ部長ね、哲学書を読むんだって。」
へ~~。そうなんですか。
うん。それしか言えない。
「僕も哲学は嫌いではなくて、いろいろ読んできて、話が合うんだよ。」
私は全然読んだことないですが、高校の時の倫理の授業が好きだったので、教養程度には覚えています。
その時の先生が、人間が経験するであろう全ての感情や物事は、
古代ギリシャ人がほぼ経験済み
って言っていたのが印象的でした。
きっと私みたいな理不尽な状況も彼らは経験済みなんでしょう。
哲学書、手を出したいな~と思っているのですが、全然手をさせていなくて。
恥ずかしながら、私は実用書や自己啓発本を読み漁っています。
そう、管理職の準備のために・・
まぁなれないんだけど。
「ぽにさん、僕は口下手でね。飲みの席ならちゃんと喋れるんだけど、もう、あまり上手じゃないんだよ。」
へーそうなんですか。
まぁ、この人70近いから、飲み会ガンガンあった時代の猛者だもんな。
にしても、キャラが温厚過ぎる。
うん。
こんな穏やかな人が、よくこの会社の海外部門を牽引してきたな!
すごいな!
ちょっと感心する・・
で、二人で仕事のこととは全然違うことに花を咲かせました。
「哲学はね~~」
和気あいあい。
ほんで、こともあろうが、
今度、飲みに行くことになりました
もちろん、二人ではなく、
部長も誘って。
私と取締役が楽しそうに話している時に、部長が、
「なに?なに?どうしたんですか?」
と入ってきました。
「いや、ぽにさんと飲みに行こうかと話になって。今日じゃなくて日を改めてね。お子さんのこともあるだろうし。○○部長、君もついてきなさい。」
「あっ、はい。お供します。」
と部長。
はい。
飲みに行くことになりました。
何してんだか。
でもね、今回の一連の出来事で、
本当に学び、自分の労働人生について真剣に考え始めました。
特に、会議室を出る前に部長に質問されたことが、
今後の自分を左右することになるのです・・
続きます
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